THE IDOLM@STER Dearly Stars

THE IDOLM@STER Dearly Stars

『THE IDOLM@STER Dearly Stars』（アイドルマスター ディアリースターズ）は、2009年9月17日にバンダイナムコゲームスから発売されたニンテンドーDS用ゲームです。本作は「トップアイドルアドベンチャー」と銘打たれ、従来のシリーズとは異なる視点とシステムが特徴となっています。

概要

本作は『PROJECT IM@S 2ndVision』の第一作として発表され、新たな芸能事務所『876プロダクション』を舞台に、3人の新人アイドルが主人公として登場します。これまでとは異なり、プロデューサーの視点ではなく、アイドル自身の視点から物語が展開されます。765プロダクションのアイドルたちも登場しますが、既に人気アイドルとしての地位を確立しているという設定です。

ストーリー

『SP』に存在した961プロ関連の設定はなく、我那覇響と四条貴音は765プロ所属アイドルとして登場します。Xbox 360版との繋がりを示唆する描写も存在し、石川社長や律子、美希の台詞にその兆候が見られます。高木順一朗や音無小鳥などの765プロ社員は登場しません。

キャラクターデザイン

オリジナルキャラクターのデザインは田宮清高が担当しました。

その後

現在のところ続編の発表はありませんが、公式アフターストーリーが漫画企画の単行本3巻限定版に付属したドラマCDで描かれています。また、テレビアニメ『THE IDOLM@STER』第10話には876プロの3人がゲスト出演し、エンディングテーマを共に歌っています。

販促

本作では、少女漫画雑誌『なかよし』や児童向け雑誌『テレビマガジン』で紹介記事が組まれたり、シリーズ初のゴールデンタイム帯での全国テレビCM放映が行われたりと、従来のシリーズにはない販促展開が実施されました。

レーティング

CEROレーティングは「C（15歳以上対象）」となっており、女児向けプロモーションとの差異が指摘されています。これは、従来層と新規層の両方に配慮した結果であると考えられます。

メディア展開

『ファミ通』や電撃系ゲーム雑誌に加え、『ニンテンドードリーム』でも特集が組まれ、アーケード版から『SP』までのシリーズが紹介されました。また、本作のタイトルや関連CDの略称が「DS」であることや、登場アイドルのイメージカラーがニンテンドーDSiの新色と近似していることなど、プラットフォームを強く意識したアピールも行われました。

ニンテンドーDSi対応

本作はニンテンドーDSiの機能に対応しており、QRコードを読み取ることで衣装やアクセサリを入手できます。また、ニンテンドーWi-Fiコネクションにも対応しています。

その他

据え置き機および携帯ゲーム機で発売されたシリーズの中で唯一、ダウンロードコンテンツがありません。アイテムは全てゲーム内に収録されており、QRコードを読み取ることでコンプリートできます。

システム

基本的なシステムは『SP』を踏襲していますが、以下の点が変更されています。

アイドル視点でのプレイ
チャプター制の採用
分岐とマルチエンディング
スケジュールの自由度
レッスンの簡略化
オーディションシステムの変更

楽曲

過去の楽曲に加え、新曲『"HELLO!!"』と各キャラクターの専用曲が追加されました。振り付けパネルを取り付けることでステータスを上昇させることができます。

アイドルランク

アイドルランクはオーディションをクリアすることで上昇し、ランクに応じて名称が与えられます。

ステージ

ニンテンドーDSのスペックを感じさせない高い完成度で、細かいエディット機能が搭載されています。

登場キャラクター

876プロに所属する新人アイドル3人を中心に物語が展開し、765プロ所属アイドルも登場します。

Webプロモーション

ニコニコ動画で関連番組『ディアリーステーション』が配信されたり、水谷絵理のブログを模したプロモーションが行われたりしました。

収録曲

全10曲が収録されており、オリジナル曲と過去の作品からの楽曲が使用されています。

関連商品

攻略本や漫画が発売されました。漫画版ではゲーム本編のシナリオを踏襲しつつ、若干のアレンジが加えられています。

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