THE NEWS 新潟

『THE NEWS 新潟』（ザ・ニュースにいがた）は、新潟放送（BSN）が平日夕方に制作・放送していたローカルニュース番組です。この番組は、2009年 3月30日に放送を開始し、翌2010年 3月26日まで約1年間続きました。番組は、同時期にTBSテレビがゴールデンタイム近くに放送していた大型報道番組『総力報道!THE NEWS』のローカルパートとして位置づけられ、高精細なハイビジョン形式で制作されました。また、地元を代表する新聞社である新潟日報が番組の協賛社を務めました。

番組開始の経緯と放送時間の変遷

『THE NEWS 新潟』の誕生は、TBS系列全体の夕方ニュース枠の大規模な改編が背景にありました。それまで放送されていた『イブニング・ファイブ』や『JNNイブニング・ニュース』が終了し、新たな看板番組として『総力報道!THE NEWS』が始まるのに伴い、BSNでも夕方の自社制作枠を見直す必要が生じたためです。

BSNでは、これまで夕方の情報ワイド番組『イブニング王国!』内に組み込まれていたローカルニュース枠を独立させ、新しい『総力報道!THE NEWS』を全国ニュースとして内包する形で『THE NEWS 新潟』をスタートさせました。この変更により、『イブニング王国!』は放送時間を短縮して16時台のみの番組となり、空いた17時台にはTBS制作の情報番組『サカスさん』が編成されました。

番組開始当初、2009年 3月30日から9月25日までの期間、番組全体の放送時間は平日17時50分から19時50分まででしたが、BSNスタジオから送出されるローカルパートは18時05分から18時45分までの枠でした。しかし、半年後の2009年 9月28日、親番組である『総力報道!THE NEWS』が18時40分開始に短縮されたことに連動し、『THE NEWS 新潟』の放送時間も変更されます。この日から、BSNスタジオからの放送開始が18時ちょうどに前倒しされ、ローカルパートの放送時間は18時00分から18時40分までとなりました。

番組は、TBSで『総力報道!THE NEWS』が終了し、後継番組として『Nスタ』が開始される改編に合わせて、2010年 3月26日をもって終了しました。BSNでは、この改編でローカルニュース枠を新たな番組タイトルに変更し、放送時間も18時15分から19時00分までの45分間に拡大しました。これにより、BSNの夕方ニュース編成は、番組開始前のおよそ1年前の状態に比較的近い形に戻ることになりました。

番組を伝えた顔ぶれ

『THE NEWS 新潟』でニュースを伝えたメインキャスターは、新保真徳アナウンサーと實石あづさアナウンサーでした。

放送内容の特徴

番組では、新潟県内で発生した様々な出来事を、政治、経済、社会、文化など幅広い分野にわたって取り上げました。前番組の『イブニング王国!』ではJリーグ・アルビレックス新潟に関する情報を独立したコーナーで扱っていましたが、『THE NEWS 新潟』ではアルビレックス関連のニュースも県内ニュースの一環として放送されました。

また、日々のニュースをさらに詳しく、深く掘り下げるため、毎日特集コーナーが設けられていたのも特徴です。

スポーツニュースの扱いについては、放送期間の前半と後半で変化が見られました。番組開始からの半年間は、TBSの全国スポーツコーナーが19時台に編成されていたため、これをローカル枠で時差ネットすることはありませんでした。しかし、番組後半期からは、同時期にTBSで放送が始まった『イブニングワイド』の18時台のコーナー「最速!スポーツ」を時差ネットで放送するようになりました。

気象情報は、「ヤン坊マー坊天気予報」（ヤンマー提供）のシステムを用いて提供され、BSNアナウンサーの高橋知幸氏らが天気予報の解説を担当しました。

さらに、毎週木曜日には「となリンク」という地域連携を意識したコーナーがありました。このコーナーでは、新潟県に隣接する各県のJNN系列局がその日の報道番組で伝えたニュースの中から注目すべきものを紹介していました。

その他のエピソード

『THE NEWS 新潟』で放送された一部のニュース映像は、2009年 4月1日以降、CS放送の『TBSニュースバード』で放送されていた「JNN発列島ニュース」でも紹介される機会がありました。

余談ですが、かつて新潟テレビ21（UX、テレビ朝日系列）でも、『ステーションEYE』のローカルパートとして『ザ・にゅうす NT21』という、タイトルが類似したニュース番組が放送されていた時期があります。

なお、番組放送当時に存在した公式サイトは、現在では後継番組である『Nスタ新潟』の公式ウェブサイトに情報が置き換えられています。

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