ステーションEYE

ステーションEYE：1990年代を彩った夕方のニュース番組

1991年から1997年にかけて、テレビ朝日系列で放送された『ステーションEYE』は、日本の夕方のニュース番組史において重要な位置を占める番組でした。平日版は1991年4月1日から1997年3月28日、週末版は1993年4月3日から1997年9月28日まで放送され、視聴者から親しまれていました。

平日版：キャスター陣の変遷と番組リニューアル

平日版は『ANN 600ステーション』の後継番組としてスタート。初代メインキャスターには内田忠男氏、サブキャスターには山上万恵美氏と松井康真氏（当時テレビ朝日アナウンサー）が起用されました。松井氏は当初スポーツコーナーのみを担当していましたが、後にニュースも兼務するようになりました。

番組開始当初から、東京都知事選の討論企画や、長野朝日放送開局記念の中継など、様々な企画が取り入れられていました。山上氏に代わり、戸田信子氏がサブキャスターに就任した時期もありました。

1993年4月には、キャスター、スタジオセット、音楽などを全面的にリニューアル。内田氏はニューヨーク支局へ異動し、戸田氏も朝の番組へ異動したため、新たに渡辺宜嗣氏（当時テレビ朝日アナウンサー）と、当時タレントの蓮舫氏がキャスターに就任しました。このリニューアルに合わせて、週末版の放送も開始されました。

1995年9月には渡辺氏と蓮舫氏が降板し、ジャーナリストの蟹瀬誠一氏が後任として起用されました。最終年度には、関東地方の放送時間が17時58分から開始となり、2分間の報道局によるニュース解説が放送されるようになりました。

番組ロゴは週末版を含め「ANN」とは表記されていませんでしたが、初期のCMでは『ANNステーションEYE』とアナウンスされていました。オープニングのテロップや、画面右下のロゴアニメーションなど、放送局によって表示方法が異なっていた点も興味深いところです。

週末版：平日版終了後も継続

週末版は、当初『530ステーション』として放送されていましたが、1993年の改編で『ステーションEYE』とタイトルを統一しました。平日版が終了した後も、1997年9月まで放送が継続されました。

キャスター陣とスタッフ

『ステーションEYE』には、内田忠男氏、山上万恵美氏、松井康真氏、戸田信子氏、渡辺宜嗣氏、蓮舫氏、蟹瀬誠一氏など、多くの著名なキャスターが携わりました。また、高井正憲氏、藤井暁氏、千葉真由美氏（現:松本真由美氏）など、多くのリポーターやナレーターも番組を支えていました。

放送時間とネット局

テレビ朝日の放送時間は18時からでしたが、系列局ではローカルニュースとの兼ね合いから、放送時間が短縮される場合がありました。放送時間の調整や、タイトルロゴの送出方法など、系列局との連携にも工夫が凝らされていました。

北海道テレビ放送、青森朝日放送、長野朝日放送、静岡朝日テレビ、北陸朝日放送、琉球朝日放送など、多くの系列局で放送され、地域に合わせたタイトルで放送されていました。

エンディングテーマとその他

エンディングテーマは関東ローカルで放送されていました。また、天気予報のオープニングにはザ・リッピントンズの「Angela」が使われていた時期もありました。

『スーパーJチャンネル』へのバトンタッチ

1997年、『ステーションEYE』は後番組『スーパーJチャンネル』に引き継がれ、6年半の歴史に幕を閉じました。しかし、その影響は現代のニュース番組にも受け継がれており、日本の夕方のニュース番組の歴史における重要な一ページとして記憶されています。

まとめ

『ステーションEYE』は、キャスター陣の変遷、番組リニューアル、週末版の放送など、様々な変化を遂げながら、視聴者に支持されるニュース番組として放送されました。その歴史は、日本の夕方のニュース番組の歴史を知る上で貴重な資料となります。

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