THIS IS MY TRUTH

角松敏生11枚目のシングル「THIS IS MY TRUTH 〜SHININ' STAR〜」：ドラマとの深い関わりと進化するサウンド

1987年5月1日、角松敏生は通算11作目のシングル「THIS IS MY TRUTH 〜SHININ' STAR〜」をリリースしました。このシングルは、日本テレビ系ドラマ『敵同志・好き同志』との密接な関係を持ち、主題歌と挿入歌という形で2曲が収録されています。A面にはドラマ主題歌である「THIS IS MY TRUTH 〜SHININ' STAR〜」、B面には挿入歌「JUNE BRIDE」が収められています。

ドラマとのシンクロ：主題歌と挿入歌

「THIS IS MY TRUTH 〜SHININ' STAR〜」は、ドラマ『敵同志・好き同志』のストーリーを彩る、ドラマティックな楽曲です。シングル盤にのみ収録されたこの曲は、後にベストアルバム『1981-1987』にも収録され、角松敏生の代表曲の一つとして広く知られるようになりました。角松自身もこの曲について、当時から打ち込みへのこだわりを強めていたことを語っており、サウンド面での進化の跡が伺えます。一方、「JUNE BRIDE」は、同ドラマの挿入歌として使用されました。この曲は、シングル盤のB面と、インストゥルメンタルバージョンが収録されたインストゥルメンタル・アルバム『SEA IS A LADY』で聴くことができました。ボーカルバージョンはオリジナルアルバムには収録されていませんでしたが、のちにバラード・ベストアルバム『TEARS BALLAD』にニューバージョンが収録され、改めてその魅力が再認識されました。

楽曲制作におけるこだわり：洗練されたサウンドと卓越した演奏

「THIS IS MY TRUTH 〜SHININ' STAR〜」は、角松敏生がボーカル、ギター、キーボードプログラミング、バッキングボーカルを担当し、ジェイク・コンセプションのサックスソロが楽曲に華を添えています。キーボードには友成好宏と林有三が参加し、楽曲の奥行きと深みを作り出しています。「JUNE BRIDE」では、角松敏生がボーカル、ドラムプログラミング、バッキングボーカルを担当し、アコースティックギターに吉川忠英、シンセサイザーに友成好宏と林有三、トロンボーンに向井滋春、バッキングボーカルに国分友里恵、ストリングスに友田GROUPと豪華なメンバーが参加しています。それぞれの楽器の演奏は繊細で洗練されており、角松敏生の音楽的探求が感じられる作品となっています。楽曲全体のサウンドプロダクションにもこだわりが感じられ、ドラマの世界観と見事に調和しています。

まとめ：角松敏生サウンドの成熟期を示す代表作

「THIS IS MY TRUTH 〜SHININ' STAR〜」は、単なるドラマ主題歌という枠を超え、角松敏生の音楽的進化を象徴する作品です。打ち込み技術の向上、ドラマとのシナジー効果、そして豪華なミュージシャン陣による演奏。これらが一つとなり、完成度の高い楽曲を生み出しています。このシングルは、1980年代後半の角松敏生の音楽的成熟期を象徴する、重要な作品と言えるでしょう。後に収録されたベストアルバムを通して、今もなお多くのリスナーを魅了し続けています。このシングルは、角松敏生の音楽史においても、重要な位置を占めていると言えるでしょう。

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