TIME aND pLACE

高橋幸宏の『tIME aND pLACE』の魅力

高橋幸宏の初めてのライブアルバム『tIME aND pLACE』は、1984年1月25日にアルファレコードからリリースされました。このアルバムは、1983年に行われた渋谷公会堂でのライブパフォーマンスを記録しており、当時の彼の音楽的なエネルギーと独創性が詰まった作品です。全体で8曲が収められており、さらにボーナストラックとしてスタジオで録音された新曲も含まれています。

収録曲の詳細

このアルバムには、A面とB面に分かれて収録された曲があり、それぞれが高橋の音楽スタイルと精神を反映しています。

A面

• - My Bright Tomorrow

開始を飾るこの曲は、未来への希望を歌ったもので、聴く人の心に明るいビジョンを与えます。

• - 蜉蝣

繊細な旋律にのせて、触れるような感情が込められています。

• - Drip Dry Eyes

Sandiiのボーカルが印象的なこのトラックは、感情の深さを表現。

• - 回想

過去の思い出を振り返るナンバーで、思索的な雰囲気が漂います。

B面

• - 前兆

押しが強いリズムとメロディが魅力的なこの曲は、他のトラックに比べてアッパーな印象。

• - Something In The Air

ザワつく街の雰囲気を表現した曲で、特に沢村満のサックスが映える1曲。

• - It's Gonna Work Out

明るいメロディが印象的で、聴く者を鼓舞します。

• - The April Fools

ユーモラスな視点を持ったこの曲は、春の訪れを感じさせます。

• - Happiness Is Happening

アルバムの締めくくりには、期待感と幸福感を醸し出すトラックが待っています。

ボーナストラック

このアルバムには、特に注目すべきボーナストラックとして新曲も含まれています。この楽曲は1983年6月にニッカウヰスキーのCMに使用される予定でしたが、直前に別の曲『前兆』に変更され、結果的にシングル化はされませんでした。
それでも、この新曲は高橋の音楽的探求を示す重要な作品です。

ミュージシャンの参加

本作には多くの才能あるミュージシャンが参加しており、彼らの存在がこのアルバムの魅力を一層引き立てています。

• - ドラム: David Palmer
• - ギター、ボーカル: Bill Nelson
• - キーボード、ボーカル: 鈴木慶一
• - サックス: 沢村満 (「Something In The Air」のみ)
• - サックス、キーボード、ギター、ボーカル: 立花ハジメ
• - ボーカル: Sandii (「Drip Dry Eyes」のみ)
• - ボーカル、キーボード、ギター: 高橋幸宏

この多彩なメンバーのコラボレーションによって、ライブアルバムは生き生きとしたサウンドに仕上がっています。

総評

『tIME aND pLACE』は高橋幸宏にとって、彼の音楽キャリアの特別な一章であり、当時の若者たちに強い影響を与えた作品です。ライブの臨場感とスタジオの緻密さを兼ね備えたこのアルバムは、今でも多くのファンに愛され続けているのです。音楽ファンにとっては、聴く価値のある重要な作品と言えるでしょう。

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