TK PRESENTS SYNTHESIZED TRANCE

TK PRESENTS SYNTHESIZED TRANCE

「TK PRESENTS SYNTHESIZED TRANCE」は、小室哲哉が手がけたソロライブツアーであり、同名のライブアルバムにもなっています。このプロジェクトは、彼の音楽スタイルを新たな形で表現し、観客に洗練されたトランス音楽を届けました。

ツアーの概要

このツアーは、主にクラブ会場を舞台にし、日替わりで異なるミュージシャンが参加しました。サポートミュージシャンには、DJ DADO（IBIZA）、DIMITRI D.K.N.（LONDON）、DJ DRAGONなど、多彩なアーティストが名前を連ねています。また、映像演出も手がけるVJ陣も参加しており、視覚的にも楽しませる工夫が凝らされていました。

アルバムの特徴

「TK PRESENTS SYNTHESIZED TRANCE」としてリリースされたアルバムは、ライブ音源をそのまま録音したものではなく、卓上ミキシングコンソールに収録された楽曲を小室が即興でリミックスしたものです。このため、実質的にはスタジオアルバムやリミックスアルバムに近い構成となっています。

アルバムには新書き下ろしの楽曲が多く収められており、特にヴォーカルが参加する楽曲は版権の関係で収録されていません。この点も、他のライブアルバムには見られないユニークな特徴です。また、販売はTSUTAYAに限定され、ファンには貴重なアイテムとなっています。

楽曲解説

アルバムにはいくつかの印象的な楽曲があります。「BRIDGE TO ETERNITY」は後にglobeが発表した「out of © control」と非常に似ており、原型といえる作品です。また、「MANY CLASSIC MOMENTS」はglobeの同名曲からの一部引用もありながら、全体としては全く異なる楽曲に仕上がっています。「絹の道より…」は、小室と彼の妻であるkcoの結婚披露宴での入場BGMとして流された曲としても知られています。

制作スタッフ

このアルバムのほとんどの楽曲は小室が作・編曲を手がけていますが、DJ DRAGONやALEX GOLDなど他のアーティストが関わった楽曲も存在します。具体的には、DJ DRAGONが手がけた「F442」や、ALEX GOLDによる「FOREIGN SHORE」など、多様なアプローチによる音楽が味わえます。

まとめ

「TK PRESENTS SYNTHESIZED TRANCE」は、小室哲哉の音楽キャリアにおいて重要な位置を占めるプロジェクトです。ライブツアーと同名のアルバムは、彼の音楽への情熱と実験的なアプローチを体現しており、新たな音楽体験を提供しています。トランス、リミックス、新曲のすべてが一つに融合したこの作品は、彼のファンや音楽を愛する人々に深い感動を与えています。

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