『TMC』は、
2005年11月23日にキューンレコードからリリースされた、
グループ魂の3枚目のオリジナル
アルバムです。この作品は、彼らが結成から10年目を迎えるタイミングでの発表であり、音楽の幅を広げる意味でも重要な一枚となっています。特に、
ミディからキューンレコードへの移籍を経て、さまざまな音楽スタイルを取り入れる機会が生まれたことが、この
アルバムに色濃く反映されています。
音楽スタイルとゲスト陣
『TMC』では、
打ち込みサウンド、
演歌アレンジ、渋谷系サウンドなど、多彩な音楽ジャンルが融合しています。この多様性は、
グループ魂の独特なセンスを示しており、聴く者に新鮮な体験を提供します。また、豪華なゲスト陣もこの
アルバムの大きな魅力の一つです。参加アーティストには
向井秀徳、
原田郁子といった実力派が名を連ね、作詞には
板尾創路、
天久聖一といった著名なクリエイターが関わっています。
収録曲の特徴
この
アルバムには多様な楽曲が収められており、それぞれのトラックが個性的です。例えば、「モテる努力をしないでモテたい節」では、ユーモラスな歌詞と明るいメロディが印象的で、聴く者を楽しませる一曲です。また、「韓流」や「ペニスJAPAN」など、風刺やアイロニーを効かせたタイトルも多く、
グループ魂らしさが際立っています。
収録曲一覧
1. イントロだクション (0:51)
2. AKIRARETA (4:30)
- 作詞:
宮藤官九郎、作曲:
富澤タク
3. モテる努力をしないでモテたい節 (2:28)
- 作詞・作曲:
宮藤官九郎
4. 本田博太郎〜magical mystery UPAAAAAAAAA!!!!!〜 (3:56)
- 作詞:
宮藤官九郎、作曲:
富澤タク
5. 女子じゃねえ (0:37)
6. 半日消防署長 (2:55)
- 作詞:
板尾創路、作曲:
富澤タク
7. 歯医者なんか最後だ (2:36)
- 作詞:
宮藤官九郎、作曲:
三宅弘城
8. ゴムがない (0:20)
9. 鍋が好き (2:35)
- 作詞:
宮藤官九郎、作曲:
小園竜一
10. 新宿ホスト日記・夜桜JIRO (1:32)
11. くるま売りたいな (3:32)
- 作詞:
天久聖一、作曲:
富澤タク
12. DEAD OR ALIVE 2 (0:35)
13.
君にジュースを買ってあげる♥ (3:38)
- 作詞:
宮藤官九郎、作曲:
富澤タク
14.
グループ魂の弟オーディション最終選考~福島篇 (1:26)
15. さくら (4:58)
- 作詞:
宮藤官九郎、作曲:
富澤タク
16. 大江戸コール & レスポンス (4:12)
17. 都会の山賊 (3:56)
- 作詞・作曲:
宮藤官九郎、
富澤タク
18. 韓流 (2:53)
19. ペニスJAPAN (2:19)
- 作詞:
宮藤官九郎、作曲:
三宅弘城
20. ロックの先輩 (3:55)
- 作詞:
宮藤官九郎、作曲:
富澤タク
21. お前が心配だ (1:32)
22. ともかず (バイト君40歳記念ソング) (5:13)
- 作詞・作曲:
宮藤官九郎
23.
グループ魂の弟オーディション最終選考~九州篇 (3:50)
24. TMC (3:03)
- 作詞・作曲:
宮藤官九郎
25. バカからの小包 (4:24)
- 作詞:
天久聖一、作曲:
宮藤官九郎、
富澤タク
演奏者の顔ぶれ
この
アルバムに参加した演奏者たちも豪華です。「新宿ホスト日記・夜桜JIRO」では、
阿部サダヲ、ジロウの名前が挙がっており、お馴染みのキャストによるユーモラスな表現がなされています。また、「大江戸コール & レスポンス」では、
阿部サダヲや
宮藤官九郎など、さまざまなメンバーが参加し、楽しい掛け合いを実現しています。音楽だけでなく、演技や表現力を重視した作品に仕上がっているのも特徴的です。
結論
全体を通して、『TMC』は多様性、ユーモア、そして創造性にあふれた
アルバムであり、
グループ魂の真骨頂とも言える作品です。聴く人に楽しい体験を提供するだけでなく、深いメッセージ性も持ち合わせている点が特徴的です。多彩な音楽スタイルや参加アーティストの個性が融合した『TMC』は、まさに2000年代の音楽シーンにおいて重要な位置を占める一枚です。