TOEFL

TOEFL iBTテスト：英語圏への進学を目指すための必須試験

TOEFL iBTテストは、Educational Testing Service（ETS）が提供する、英語を母語としない人向けの英語能力試験です。英語圏の大学や大学院への留学、研究を希望する学生にとって、入学選抜における重要な指標となっています。1964年から実施されており、現在はインターネットベースの試験（iBT）が主流です。

試験概要

TOEFL iBTテストは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションで構成され、試験時間は約2時間です。各セクションのスコアは30点満点で、合計スコアは120点満点となります。スコアは、入学を希望する大学やプログラムによって異なる基準が設けられます。

各セクションの詳細

リーディングセクション（35分）： 2つの学術的な文章（約700語）を読み、内容理解に関する20問の4択問題に解答します。問題形式は、内容一致、内容不一致、語彙問題、作者の意図の推測、文章の挿入、要約など多岐に渡ります。

リスニングセクション（約36分）： 大学講義やキャンパス内の会話など、現実的な場面を想定した28問のリスニング問題に解答します。講義形式や会話形式の問題があり、4択問題が中心です。ノートの記述が許可されています。

スピーキングセクション（16分）： 4つのスピーキング問題に解答します。独立型の質問（1問）と統合型の質問（3問）があり、それぞれにマイクを通して回答を録音します。発音、語彙、文法、流暢さ、内容の一貫性が評価されます。

ライティングセクション（約30分）： 統合型ライティング（20分）と独立型ライティング（10分）の2問が出題されます。統合型ライティングでは、事前に読んだ文章の内容を踏まえた上で、講義の音声内容を要約し、両者の関係性を記述します。独立型ライティングでは、提示されたテーマについて、自身の意見を記述します。

試験環境と受験方法

TOEFL iBTテストは、試験会場のパソコンを使用して受験します。ヘッドホン、マイク、鉛筆などが提供され、各セクションは指定された時間内に解答する必要があります。受験前には身分証明書の提示とウェブカメラによる写真撮影が必須です。

試験会場でのパソコンや機器の不具合、試験環境に関する問題（騒音など）が発生した場合は、速やかにスタッフに報告する必要があります。また、受験者は試験前日に必ず、試験会場に確認をすることが求められます。

受験申し込みはETSのウェブサイトで行い、受験料はクレジットカードで支払います。試験は毎月複数回実施されており、受験日の変更は追加料金が発生します。

スコアと解釈

TOEFL iBTテストのスコアは、0～120点の範囲で算出され、受験後約6日後にオンラインで確認できます。紙のスコアレポートは、オンラインで申請することで入手できます。大学へのスコア送信も、ETSを通じて行えます。

各大学やプログラムによって、入学に求めるスコアは異なります。高いスコアは、入学選抜において有利に働きます。

TOEFL iBTテストと他の英語試験との比較

TOEFL iBTテストは、TOEICテストとは目的が異なります。TOEFL iBTテストは、学術的な英語運用能力を評価するのに対し、TOEICテストは、ビジネスシーンにおける英語運用能力を評価します。

まとめ

TOEFL iBTテストは、英語圏での高等教育を目指す人にとって重要な試験です。本記事で紹介した内容を参考に、試験対策をしっかりと行い、目標スコアを目指しましょう。

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