TOHO animation

TOHO animationについて

TOHO animation（トーホー・アニメーション）は、日本の代表的な映画配給会社である東宝が展開するアニメーションの専門レーベルです。2012年4月に設立され、東宝映像事業部内のアニメ事業室を起源としています。この新部門により、アニメ分野へ本格的に参入し、様々なアニメ作品の制作と配信を手掛けるようになりました。

設立背景

TOHO animationは、以前から東宝映像事業部内で行われていた映像ソフトの制作や非映画コンテンツの配信をさらに広げる形で誕生しました。設立当初のアニメ事業室は、大田圭二氏が映像事業部長、古澤佳寛氏がアニメ事業室長として運営されました。そして2013年4月には、『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』を皮切りに、アニメ製作が本格的に始まりました。これにより、TOHO animationとしてのブランドが確立され、同年に音楽レーベル「TOHO animation RECORDS」も立ち上げられ、音楽制作にも注力することとなりました。

子会社化とアニメ制作機能の強化

TOHO animationは2020年1月からアニメ制作会社であるTIAに出資を始め、2022年9月にはその出資比率を67.4%に引き上げ、正式に子会社化しました。その後、商号も株式会社TOHO animation STUDIOに変更され、グループ内でのアニメーション制作機能を強化しました。これにより、アニメ映画の製作から配信まで、トータルに管理できる体制が整い、品質の高い作品を世に送り出せるようになりました。

作品展開

TOHO animationは、劇場アニメを中心に多くの作品を制作していますが、同社の映画部門が扱う大ヒットシリーズ『映画ドラえもん』や『劇場版名探偵コナン』などとは別の形で運営されています。特に、2016年には長編アニメ映画『君の名は。』がTOHO animationの企画として初めて大規模な興行を行いました。この作品は、日本国内外で高い評価を得ており、TOHO animationの存在感を一層強めることとなりました。

テレビアニメとWebアニメ

TOHO animationは劇場アニメだけでなく、テレビアニメやWebアニメにも積極的に関与しています。具体的な作品としては、『うぇいくあっぷがーるZOO!』や『泣きたい私は猫をかぶる』などがあり、さまざまなジャンルのアニメ作品を提供しています。また、OVA版やドラマCDでも多様なコンテンツが展開されています。

音楽との関わり

音楽もTOHO animationの重要な要素です。音楽レーベル「TOHO animation RECORDS」では、多様なアーティストが契約しており、キャラクターソングを中心に展開されています。代表的なアーティストには昆夏美、大原ゆい子、XAIなどがいます。また、サウンドロゴの制作は元電気グルーヴの砂原良徳氏が担当し、その独特な音の演出も注目を集めています。

以上のように、TOHO animationはアニメーションの制作から配信、音楽まで幅広く関与し、今後も日本のアニメーション業界で重要な役割を果たすと期待されています。

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