TOYOTA 飛び出せ街かど天気予報

TOYOTA飛び出せ街かど天気予報：ニッポン放送を彩った12年間の天気予報

『TOYOTA飛び出せ街かど天気予報』は、トヨタ自動車の単独提供により、1994年10月から2006年9月までニッポン放送で放送されたラジオ天気予報コーナーです。朝のワイド番組から夕方の番組まで、様々な時間帯に放送され、トヨタのディーラー各社もスポンサーとして参加していました。

街角からの生中継：晴れやかなレポーター陣

このコーナーの最大の特徴は、女性レポーターが街角から生中継で天気予報を伝えていた点です。レポーターは『晴れ晴れキャスターズ』と呼ばれ、ニッポン放送のアナウンサーが担当することもありました。中継には、青空をモチーフにしたデザインの番組専用ラジオカー（トヨタ・エスティマ）が使用され、トヨタ自動車から提供された2台の車両が活躍しました。

オープニングには、天気（晴れ、曇り、雨）に合わせた3種類のジングルが使用され、作曲・演奏は塩塚博氏によって担当されていました。これらのジングルは、番組の雰囲気を明るく、親しみやすいものにしていました。

土曜日のスペシャル企画：漫才師の飛び入り出演

月に2回、土曜日の11時30分頃と12時30分頃には、特別な企画が放送されました。トヨタのディーラーを土曜日レポーターが訪問し、ホリプロ所属の人気漫才師（江戸むらさき、号泣、クワバタオハラなど）が飛び入り出演していました。この時間帯には和田アキ子さんがパーソナリティを務める『アッコのいいかげんに1000回』が放送されていたため、和田さんからの軽妙な突っ込みが入ることもありました。

番組改編と書籍出版

街角中継に特化した番組編成を推進するため、2006年9月30日をもって『TOYOTA飛び出せ街かど天気予報』は終了し、『TOYOTA ハッピータウンサーキット』にリニューアルされました。

番組の人気の高さを示すように、2004年には番組で紹介された天気に関する話題をまとめた書籍『飛び出せ！街かど天気予報』（山口良子著）が出版されています。これは、リスナーからの高い関心の証と言えるでしょう。

また、『鶴光の噂のゴールデンアワー』では、このコーナーの開始に伴い、『美和子の天気予報』コーナーが終了しました。

放送時間と担当キャスター

放送時間は、平日と土曜、日曜で異なっていました。平日は早朝（6時台）から夕方（17時台）まで、複数の番組に組み込まれる形で放送。土曜日には、午前中から夕方にかけて複数回放送されていました。日曜日も午前中の2回放送でした。担当キャスターは、曜日や時間帯によって異なり、多くの女性アナウンサーやレポーターが務めていました。

長年に渡り番組を支えたキャスターには、廣田みゆきさん、最所千加子さん、山口良子さん、花村あづささん、山本かおるさんなど多くの女性レポーターが活躍しました。また、番組初期には遠藤眞希さん、八木美香さん、田代優美アナウンサーなども担当していました。

まとめ

『TOYOTA飛び出せ街かど天気予報』は、トヨタ自動車の積極的なスポンサーシップと、ニッポン放送の番組編成、そして個性豊かなキャスター陣によって支えられた、ラジオリスナーに親しまれた天気予報コーナーでした。その12年間の歴史は、ラジオ番組史において貴重な記録として残されています。生放送ならではのハプニングや、人気タレントとの共演など、多くの思い出をリスナーに提供しました。後継番組『TOYOTA ハッピータウンサーキット』へとバトンタッチし、その人気は次の世代へと受け継がれていきました。

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