TRIBUTE TO JAPAN - THE BENEFIT BLACK MASS 2 DAYS, D.C.13 -

聖飢魔IIのチャリティライブアルバム『TRIBUTE TO JAPAN』：2011年、両国国技館に響いた聖なる叫び

2012年6月20日、聖飢魔IIの第二十八教典として発布された『TRIBUTE TO JAPAN - THE BENEFIT BLACK MASS 2 DAYS, D.C.13 -』は、2011年11月30日と12月1日に、東日本大震災のチャリティイベントとして開催された『聖飢魔II Presents 「Tribute to JAPAN」』の模様を収録したライブアルバムです。ミサ教典（ライブ盤）としては、『ICBM OSAKA -妖艶!+震撼!+爆笑!=究極炎上!!-』(2011年)以来7枚目となる大教典であり、聖飢魔IIの音楽性と、被災地への深い思いが凝縮された、歴史的な一枚と言えるでしょう。

このアルバムは、2枚組CDと、両国国技館でのライブを収録したDVDの豪華仕様。DISC1とDISC2には、それぞれ初日と二日目の公演が収録され、聖飢魔IIの代表曲の数々が、圧倒的なパフォーマンスで展開されています。

DISC1では、黒ミサ前アナウンスから始まり、聖飢魔IIの初期の名曲「DEPARTURE TIME」や「1999 SECRET OBJECT」といったヘヴィメタル色の強い楽曲から、バラエティに富んだ選曲となっています。「アダムの林檎」や「ARCADIA」といった楽曲では、聖飢魔II独特の世界観が存分に見られます。さらに、NOKKOをゲストボーカルに迎えた「Raspberry Dream」は、このイベントの特別な雰囲気を感じさせる一曲です。メンバー間の軽妙なトークも収録されており、ライブの臨場感が伝わってきます。

DISC2では、二日目の公演が収録されており、前日とは異なる選曲やパフォーマンスが展開されています。「真昼の月 - MOON AT MID DAY -」や「MASQUERADE」といった楽曲は、聖飢魔IIの幅広い音楽性を示すものです。氣志團とのコラボレーションによる「闘う日本人 D.C.14 Ver.」は、このイベントの趣旨と、日本の復興への強い願いを象徴する楽曲となっています。また、「秘密の花園」や「SAVE YOUR SOUL -美しきクリシェに背を向けて-」、「HOLY BLOOD - 闘いの血統 -」といった楽曲は、聖飢魔IIの深い音楽性とメッセージ性を改めて感じさせてくれます。各楽曲間のトークも、ユーモラスでありながら、深いメッセージを含んだものとなっています。

付属のDVD『TRIBUTE TO JAPAN - 活動絵巻 両国国技館 2 DAYS -』には、両国国技館での2日間のライブの模様が余すことなく収録されており、CDだけでは味わえない迫力のライブ映像を堪能できます。

このアルバムは、単なるライブ盤を超えた、聖飢魔IIの音楽性と、東日本大震災への追悼と復興への願いが込められた、特別な一枚です。聖飢魔IIのファンのみならず、日本の音楽史における重要な作品として、末永く語り継がれることでしょう。楽曲の選曲、パフォーマンス、そして、収録されているトークの全てから、聖飢魔IIメンバーの音楽に対する情熱、そして被災者への深い共感と支援の気持ちが伝わってきます。聖飢魔IIの音楽を初めて聴く方にとっても、その圧倒的な存在感と音楽の深みを感じることのできる、素晴らしい作品です。

演奏者には、H.E. DEMON KAKKA (ヴォーカル)、S.G. LUKE TAKAMURA (ギター＆バッキングボーカル)、E.M. JAIL O'HASHI (ギター＆バッキングボーカル)、H.H. RAIDEN YUZAWA (ドラムス)、DR. XENON ISHIKAWA (ベース＆バッキングボーカル)といった、聖飢魔IIのメンバーが名を連ねています。彼らが織りなす、唯一無二の音楽世界をぜひご堪能ください。

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