TSUBASAアライアンス

TSUBASAアライアンスの概要と歴史

TSUBASAアライアンス（つばさアライアンス）は、地方銀行が協力して広域的な連携をはかるための枠組みとして、2015年に設立されました。このイニシアティブは、2006年に日本アイ・ビー・エムの提案によって始まりました。最初は「次世代金融サービスシステム研究会」として新しい金融サービスの開発に向けた研究が行われ、のちに銀行間の営業や顧客関係管理（CRM）などのシステムの共同化へと進展しました。

構成と特徴

TSUBASAアライアンスの特徴は、勘定系システムの特定のベンダーに依存せずに、地方銀行同士が緩やかに連携できる点です。2012年には、当時の参加行5行と日本IBMが基幹系システムの共同化に関する基本合意を結びました。この合意には、勘定系や対外系システムに加え、コンビニATMなどのチャネルシステムやサブシステムのデータ連携も含まれています。

その後、千葉銀行が2016年に基幹系共同システムに移行し、続いて第四銀行（現・第四北越銀行）や中国銀行も同システムに移行しました。2020年には参加行による共同出資会社も設立され、さらに連携が強化されました。

歴史の流れ

TSUBASAアライアンスの前身である「TSUBASA（翼）プロジェクト」の設立は、業界の変革が求められている背景のもと、2006年に始まりました。このプロジェクトには、千葉銀行や第四銀行、北國銀行が参加し、後に他の銀行も加わりました。 2008年からは基幹系システムの共同化が始まり、2012年にはその基本合意が正式に発表されました。

2015年には、名称が「TSUBASA金融システム高度化アライアンス」に改められ、多様な銀行が参加を果たしました。2016年には千葉銀行が最初に基幹系共同システムに移行し、その後も伊予銀行や東邦銀行などが参加しました。

2018年には「TSUBASAアライアンス」という名称に変更され、さらなる参加銀行が増加しました。2019年には武蔵野銀行や滋賀銀行が加わり、2020年には琉球銀行も参加。12月には群馬銀行が参加し、アライアンスはますます拡大しました。

2021年には、第四北越銀行が営業を開始し、勘定系は第四銀行のTSUBASA共同化に一本化されました。2023年には北洋銀行が基幹系共同システムに移行し、2024年には東邦銀行が同システム参入を予定しています。

このように、TSUBASAアライアンスは地方銀行が協力し合い、効率化を図る新たな取り組みとして注目されています。未来に向けても、さらなる連携の進展が期待されます。

参考リンク

• - TSUBASAアライアンス公式サイト
• - T&Iイノベーションセンター株式会社について
• - TSUBASAアライアンスへの参加についての詳細

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