TXNニュース THIS EVENING

『TXNニュース THIS EVENING』の歴史と内容

『TXNニュース THIS EVENING（ティーエックスエヌニュース ディス・イブニング）』は、1989年4月から1997年9月までの約9年間にわたり放送されたテレビ東京系列の夕方ニュース番組です。本番組は、メガTONネットワークの名称変更に伴ってスタートし、TXNネットワークの一環として土日にも進出した初のニュース番組である点が大きな特徴でした。これにより、それまでの土日には放送がなかったニュースが提供され、視聴者に新たな選択肢をもたらしました。

番組の初期の流れと特徴

『TXNニュース THIS EVENING』は、放送開始当初から独自のスタイルを打ち出していました。1994年以降の平日放送では、ヘッドラインに続いてニュースや特集、フラッシュニュース、天気予報といった流れが構成されていました。その後のエンディングで番組を締めくくるスタイルが定着しました。

土日の放送では「土曜特集」や「日曜特集」といったサブタイトルが追加されるなど、通常のニュース提供に加え、特別な企画が盛り込まれていました。1994年には犬の記者「ブーニー」も登場し、天気予報を担当するなど、親しみやすいキャラクターとして印象に残ります。さらに、日曜日には桂三枝（現・桂文枝）がキャスターを担当するとともに、視聴者とのコミュニケーションを大切にする姿勢が見受けられました。

放送スタイルと放送時間

本番組は25分間の持ち時間で、平日と土日では若干の形式の違いがありました。平日には通常のニュースが中心とされる一方、土曜日には「ブーニーの天気予報」や視聴者からの質問に応じる「記念撮影」コーナーが設けられるなど、より親しみやすい内容が展開されました。

日曜日には「ニュース犬が行く!!」という特集もあり、視聴者を楽しませる工夫が随所に施されていました。これによって、番組の視聴率は一定の人気を維持し続けました。

歴代のキャスターとテーマ曲

キャスター陣は多彩で、テレビ東京のニュース担当ディレクターや経験豊かなアナウンサーが揃っていました。また、毎週の放送には独自のテーマ曲が採用されており、1992年4月からはORIGINAL LOVEの「スクランブル」がオープニングに使われました。エンディングには他にも多くの楽曲が使用されており、その多様性が視聴者に親しまれました。

地域ネットの広がり

『TXNニュース THIS EVENING』は、系列局を通じて広く放送されました。テレビ東京をはじめ、北海道や愛知、大阪、九州など各地での放送も行われました。初期には岐阜放送やびわ湖放送、奈良テレビ放送などでも放送され、地域特有のニュースも反映されたコンテンツが提供されていました。

終焉と影響

1997年に放送が終了するまで、本番組は多くの視聴者に愛され続けました。特に土日特集やブーニーの活躍など、独自性のある番組作りは、後のニュース番組に影響を与えることとなります。『TXNニュース THIS EVENING』は、日本の夕方ニュース番組の中でもひときわ記憶に残る存在となったと言えるでしょう。

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