TYSニュース6

テレビ山口（TYS）が夕方の報道番組枠で放送していたローカルニュース番組に、『TYSニュース6』（ティーワイエス ニュースシックス）があります。この番組は、1985年10月5日に産声を上げ、それまで10年半という長きにわたり視聴者に親しまれてきた前番組『TYS夕やけニュース（ショー）』から、テレビ山口の夕方の「顔」としての役割を引き継ぎました。

番組は約7年間にわたって放送が続けられ、1992年の秋にその歴史に幕を下ろしました。その後、テレビ山口の夕方ニュース枠は、後継番組である『TYSナウ』へと引き継がれることになります。

放送開始当初、『TYSニュース6』の放送時間は平日の午後6時から午後6時30分までの30分間でした。しかし、番組が放送されていた期間中に、TBS系列の全国ニュース編成に大きな変化が生じます。1990年4月2日に、新しい全国ニュース番組『JNNニュースの森』がスタートしたことに伴い、テレビ山口を含む系列各局で夕方ニュースの時間帯が見直されました。『TYSニュース6』も例外ではなく、この変更を受けて放送時間が午後6時30分から午後7時までの30分間に移動しました。この時間帯は、多くの視聴者が帰宅し、一日の終わりに地元の情報を求める時間であり、ニュース番組としては重要な時間帯と言えます。

また、正確な時期については明らかではありませんが、平日だけでなく、土曜日にも『TYSニュース6』が放送されていた期間があったことが記録されています。

番組期間中、多くの視聴者に親しまれた人物として、天気予報を担当した大谷重治氏が挙げられます。大谷氏は1988年4月から天気予報のコーナーを担当し、その温かく、視聴者に語りかけるような親しみやすい語り口で人気を博しました。彼は『TYSニュース6』のみならず、10年以上にわたりテレビ山口の様々な番組で天気予報を担当し続け、山口県の気象情報を長きにわたり伝え続けました。彼の存在は、番組を記憶する上で欠かせない要素の一つとなっています。

番組の顔として、日々のニュースを視聴者に届けた歴代のキャスターは以下の通りです。

小林真人
山中清治
久村和子
金山勉
横溝洋一郎
杉山裕子
藤永朋子
西村典恵

これらのキャスター陣が、その時代ごとの山口県内の出来事や、全国、世界のニュースを視聴者に分かりやすく伝える役割を担いました。

『TYSニュース6』は、約7年間の放送期間中、山口県のローカル情報を伝える中心的な役割を果たし、前番組から受け継いだ夕方ニュースの伝統を守りつつ、次の時代の『TYSナウ』へとスムーズに移行するための橋渡し役も担った、テレビ山口の歴史における重要な番組の一つと言えるでしょう。

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