Tandberg RDX

RDX（Removable Disk Exchange System）は、ProStor Systems Inc.が開発した、2.5インチHDD/SSDをカートリッジに収納し、専用ドライブで利用するリムーバブルストレージ技術です。

RDXの概要

RDXのデータカートリッジは、HDD/SSDを衝撃から保護するショックプルーフ構造を持ち、1メートルの高さからの落下にも耐える堅牢性を備えています。静電気対策も施されており、ドライブへの挿入時に安全に静電気を逃がす設計となっています。カートリッジには、様々な容量のHDDまたはSSDが搭載されており、HDDモデルでは160GBから1.5TB、SSDモデルでは64GBから512GBの容量が選択可能です。テープ装置と比較して可動部分が少ないため、故障のリスクが低いという利点があります。

RDXは、主にデータのバックアップ、データ交換、長期保存（アーカイブ）などの用途で活用されています。

2011年5月には、タンベルグデータ社がProStor Systems Inc.からRDX関連の特許を含む事業を買収し、RDX技術の展開を引き継ぎました。

接続インターフェース

コンピュータとの接続は、SATA、USB2.0、USB3.0といった一般的なインターフェースに対応しています。これにより、幅広い環境での利用が可能です。

タンベルグデータRDX QuikStor

タンベルグデータは2006年にProStor社から製造・販売のライセンスを取得し、自社ブランドでRDX製品を販売しています。タンベルグデータのRDX技術は、イメーション、NEC、東芝、日立、ヒューレット・パッカード、富士通など、多くの企業で採用されています。タンベルグデータは、RDXの自動化ソリューションである「QuikStation」や、RDXを活用したNAS装置「AccuVault」なども提供しており、RDXの活用を促進しています。

イメーションも同様にRDXメディアやドッキングステーションを製造販売しており、OEM供給も行っています。さらに、8本のRDXメディアを搭載可能なオートローダー「A8」や、バックアップ用のRDXスロットを搭載した大容量NAS「Data Appliance」など、RDXを活用した幅広い製品を展開しています。

RDXの主な利用シーン

データのバックアップ: RDXカートリッジは、手軽に持ち運びが可能で、オフサイトでのバックアップに最適です。
データ交換: 異なるシステム間でのデータの受け渡しや、クライアントへのデータ納品などに利用できます。
アーカイブ: 長期間のデータ保存が必要な場合に、RDXカートリッジにデータを保管することで、安全かつ効率的なアーカイブが実現します。

関連項目

ハードディスクドライブ
データバックアップ
リムーバブルメディア
REV
iVDR

外部リンク

タンベルグデータ
イメーション
NEC
日本ヒューレット・パッカード
* 富士通

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