Teacup.

teacup.：日本の電子掲示板レンタルサービスの歴史

概要

「teacup.」は、1997年8月にサービスを開始した日本の電子掲示板レンタルサービスです。正式名称は「teacup.」で、末尾のピリオドが特徴的でした。当初は電子掲示板レンタルが中心でしたが、その後、ブログサービス「AutoPage」、チャット機能などが追加され、多様なコミュニケーションツールとして発展しました。2022年8月1日13時をもって、長きに渡るサービスに幕を閉じました。

歴史と運営会社

「teacup.」は、当初よりGMOティーカップ・コミュニケーション株式会社が運営していました。同社は2000年8月に設立され、2001年には株式会社化、2008年には社名変更を経て、2009年4月1日にはGMOメディア株式会社と合併、解散しました。しかし、「teacup.」のサービス自体は継続されました。

サービス開始から終了までの歴史を以下に示します。

1997年8月: 電子掲示板レンタルサービス開始
2000年8月16日: 有限会社ティーカップ・コミュニケーション設立
2001年4月: 株式会社化、株式会社ティーカップ・コミュニケーションへ社名変更
2004年7月: ブログサービス「AutoPage」開始、GMOグループへ参画
2004年10月2日: GMOグループの子会社化
2008年6月1日: GMOティーカップ・コミュニケーション株式会社へ社名変更、本社移転
2009年4月1日: GMOメディアとの合併によりGMOティーカップ・コミュニケーション解散、teacup.サービス継続
2012年8月30日、9月24日: 「みんなのチャット」サービス終了
2013年4月30日: レンタルチャット事業終了
2022年8月1日13時: 全サービス終了


主なサービス

「teacup.」は、以下の主要なサービスを提供していました。

レンタル掲示板: Cookieを利用した便利な再編集機能が特徴でした。複数のバージョン（Lv0、Lv1、Lv2、Lv3）が存在し、無料版と有料版が提供されていました。有料版では、画像表示機能の管理、プロキシ禁止機能、より多くのログ保存などが可能でした。2022年8月1日をもってサービスを終了し、多くのユーザーが他の掲示板サービスに移行しました。

ブログサービス「AutoPage」: 2004年7月1日に開始されたブログサービスです。レンタル掲示板と連携しており、掲示板IDごとにブログを作成することができました。画像投稿やFlash動画作成機能、CSS編集によるデザインのカスタマイズなどが可能でした。サービス終了に伴い、gooブログへの移行が推奨されました。

チャット: 友人同士で利用するレンタルチャットと、不特定多数のユーザーが参加する「みんなのチャット」の2種類がありました。「みんなのチャット」は2012年から2013年にかけてサービスを終了しました。

Q&Aコミュニティ「teacup.ちょっとききタイ!」: GMOティーカップ・コミュニケーションとOKWaveが連携したQ&Aコミュニティです。OKWaveのデータベースと連携し、Twitterとの連携機能も提供していました。


サービス終了後の個人情報

「teacup.」のサービス終了後、登録された個人情報や投稿内容は削除され、閲覧できなくなりました。「teacup.ID」アカウント情報はGMOインターネットグループ共通ID「GMO ID」に連携されており、「teacup.」サービス終了後も「GMO ID」を利用してGMOインターネットグループの他のサービスを利用することが可能です。


teacup. の影響とその後

「teacup.」は、長年にわたって多くのユーザーに利用され、インターネット上でのコミュニケーションに貢献しました。サービス終了後も、その存在は多くのユーザーの記憶に残るでしょう。多くのユーザーは、Z-Z BOARDなどの代替サービスに移行しました。


関連情報

GMOインターネット
GMOメディア
ヤプログ！（サービス終了）
JUGEM（譲渡）

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