Ted (ソフトウェア)

Tedは、主にMark de Doesによって開発された、X Window System環境向けのワードプロセッサーです。Linuxやその他のUnix系オペレーティングシステム上で動作し、軽量ながらも多機能性を備えているのが特徴です。

主な機能と特徴

ファイル形式: Microsoft Wordとの互換性を考慮し、リッチテキスト形式（RTF）でファイルを保存できます。
基本的な編集機能: ヘッダー、フッター、表の挿入、異なるフォントの利用、テキストの配置など、一般的なワードプロセッサーに期待される機能を一通り備えています。
多言語対応: 複数の言語に翻訳されており、国際的な利用にも対応できます。
スペルチェック: プログラムにはスペルチェッカーが含まれていますが、これはユーザーが入力したスペルをリアルタイムでチェックするものではありません。必要に応じてスペルチェック機能を起動する必要があります。
軽量設計: Tedは軽量かつ高速に動作するように設計されており、古いコンピューターやリソースの限られた組み込みシステムでも快適に利用できます。

技術的な詳細

GUIツールキット: バージョン2.17までは、ウィジェットのレンダリングにMotifツールキットを使用していました。LessTifでも動作可能です。現在のバージョン（2.23）では、GTKツールキットがデフォルトで使用されていますが、MotifやLessTifでビルドすることも依然として可能です。

ライセンスと配布

ライセンス: TedはGNU General Public License（GPL）に基づいてライセンスされた自由ソフトウェアです。
パッケージ: Tedのパッケージは、Debian etch、Ubuntu Hardy Heron、Gentoo Linuxなどの主要なLinuxディストリビューションで利用可能です。

その他

Tedは、軽量でシンプルなワードプロセッサーを探しているユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。特に、古いコンピューターや組み込みシステムでの利用を考えている場合にその価値を発揮します。また、自由ソフトウェアであるため、ユーザーは自由に利用、修正、配布することができます。豊富な機能を備えた現代的なワードプロセッサーと比較すると機能は限られますが、基本的なワープロ作業においては十分な性能を発揮します。

関連情報

関連項目: ワードプロセッサー
外部リンク: Ted 公式サイト

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