The Surface ep

『the Surface ep』は、the band apartがリリースした初のミニアルバムです。前作『Adze of penguin』から約2年の歳月を経て発表され、次作のフルアルバム『Scent of August』へと繋がる重要な作品となっています。

今作の大きな特徴は、メンバー4人がそれぞれ1曲ずつ楽曲の骨格を持ち寄り、作曲に携わった点です。各々の個性が際立ち、バンドとしての音楽性の多様性を感じることができます。5曲という限られた収録曲数ながら、様々な表情を見せる楽曲が収録されており、聴きごたえのある作品に仕上がっています。

3曲目の「Flower Tone」は、2009年10月3日に開催された「ASPARAGUS presents BKTS TOUR 2009」の会場限定で販売されたアルバム『BONES』からの再収録です。ライブ会場でしか手に入らなかった楽曲が、今作でより多くの人に届けられることとなりました。

また、5曲目の「Mercury Lamp」では、channyがコーラスとして参加しており、楽曲に華を添えています。彼女はthe band apartの他の作品でもfemale voiceを担当しており、その美しい歌声は今作でも存分に発揮されています。

収録曲は以下の通りです。

1. Tears of joy（5:39）
間奏の一部に、コンピレーションアルバム『...OUT OF THIS WORLD 4』（2009年4月15日発売）に収録されている「STEP UP」のフレーズが使用されています。過去の作品との繋がりを感じさせる遊び心のある演出です。
2. free fall（3:58）
青木亮二がディレクターを務めたミュージックビデオが制作されています。楽曲の世界観を映像で表現した美しい作品です。
3. Flower Tone（3:56）
アルバム『BONES』からの再収録曲。ライブでの人気も高い楽曲です。
4. C.A.H.（5:21）
アップテンポで疾走感のあるナンバー。ライブでの盛り上がりが期待できる一曲です。
5. Mercury Lamp（5:32）
* channyがコーラスで参加。幻想的な雰囲気を醸し出す楽曲です。

『the Surface ep』は、the band apartの新たな一面を垣間見ることができる作品であり、彼らの音楽性の進化を感じさせる作品と言えるでしょう。ミニアルバムという短い尺の中に、彼らの魅力が凝縮された、ファン必聴の一枚です。

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