The band

GOING UNDER GROUNDの「the band」は、2016年5月11日にYouth Recordsからリリースされた通算28枚目のシングルです。2016年1月に新たに所属した事務所1994のレーベルYouth Recordsからインディーズとして発売されました（流通はスペースシャワーネットワーク）。

2015年1月の河野丈洋の脱退後、3人体制となって初の全国流通作品であり、前作に引き続き、橋口靖正との共同プロデュース作品となっています。

ボーカルの松本素生は、本作の制作にあたり、「自分たち自身が〈やったぜ、これ出来た!〉というものが出来なかったら、もう辞めようと。ただ他人から〈良い曲だね〉と言われるものでは意味がない」という強い覚悟を持っていたと語っています。その結果、この楽曲を制作し、「やっと次のフェーズに入った」という手応えを感じたそうです。

本作の制作から次作のアルバム『Out Of Blue』の制作までを追ったドキュメンタリーフィルムDVD「the band〜記録と記憶〜」が、2016年9月19日にライブ会場と特設サイトで発売されました。このDVDは、バンドの制作過程における葛藤や喜びを克明に記録した貴重な映像作品となっています。

収録曲は以下の通りです。

1. the band
作詞・作曲：松本素生
当初はキーボードのトラックを入れていたものの、「自分たちが作ってきた〈型〉を破れていなかった」という松本の提案で削除されました。
歌詞の制作は、当時松本が店長を務めていた渋谷の飲食店「BAR天竺」の営業中に行われました。松本は「“the band”の歌詞に、〈窓ガラス割れないやつが教室で組んだバンド〉という一節があるんですけど、ずっとそっち側に自分はいると思っている」と語っています。
MVの監督は、ドキュメンタリーフィルム「the band〜記録と記憶〜」と同じく瀬川功仁が手掛けています。
2. Driffting Drive
作詞・作曲：松本素生
3. Masterpiece Medley live recording at midnight AM2:21 in bar TENJIKU
「同じ月を見てた」「STAND BY ME」「グラフティー」「ランブル」「orion」「かよわきエナジー」「トワイライト」「東京」の弾き語りメドレー。
松本が「BAR天竺」に機材を持ち込み、一発録りで録音されました。

「the band」は、以下のアルバムに収録されています。

『the band』
『Out Of Blue』
『ALL TIME BEST〜20th STORY + LOVE + SONG〜』

「Driffting Drive」は、以下のアルバムに収録されています。

『Out Of Blue』

本作には、以下のミュージシャンが参加しています。

橋口靖正 – キーボード、コーラス
* 冨田政彦 – ドラムス

「the band」は、GOING UNDER GROUNDが新たなスタートを切るにあたって、バンドとしてのアイデンティティを再確認し、新たな音楽性を追求する姿勢を示した重要な作品と言えるでしょう。

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