Tour 08452 〜Welcome to my heart〜

ポルノグラフィティ初映像作品『Tour 08452 〜Welcome to my heart〜』：初期ライブの熱気とバンドの原点

2000年9月6日、ポルノグラフィティの初のライブビデオ作品『Tour 08452 〜Welcome to my heart〜』がVHSとDVDでリリースされました。 ソニーミュージックレコーズより発売され、品番はVHSがSRVM-5699、DVDがSRBL-1084です。本作品は、2000年春に開催されたライブハウスツアー『1st LIVE CIRCUIT "Tour 08452 〜Welcome to my heart〜"』より、3月24日に渋谷ON AIR EASTで行われた公演の模様を収録しています。

ツアータイトルの『08452』は、当時ポルノグラフィティのメンバーの出身地であった広島県因島の市外局番です。（2005年2月5日に「0845」に変更されています）。この数字が、彼らのルーツを象徴するツアー名として用いられた点が興味深いところです。

収録内容は、彼らの1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』に収録されているインディーズ時代の楽曲を中心に構成されています。 デビュー後の人気シングル曲である「アポロ」や「ヒトリノ夜」などは収録されていません。この選曲からも、初期のライブにおける彼らの音楽性や、バンドとしての原点を感じ取ることができます。 当時未発表だった楽曲も複数収録されており、初期のポルノグラフィティの音楽的な探求を垣間見ることができる貴重な作品となっています。

収録されている楽曲の一部を挙げると、「Jazz up」「マシンガントーク」「ライオン」「リビドー」「PRIME」「Heart Beat」「ジレンマ」などがあります。 特に「PRIME」は2000年7月発売のシングル「ミュージック・アワー」のカップリング曲で、ライブ時点では未発表曲でした。このことから、このライブビデオが、ファンにとって新たな発見をもたらす作品であったことがわかります。

ライブ映像に加えて、当時のセットリストも興味深い点です。 渋谷ON AIR EAST公演のセットリストには、「ヒトリノ夜」「グァバジュース」「ラビュー・ラビュー」「デッサン #1」「憂色～Love is you～」「サボテン」「Century Lovers」「アポロ」なども含まれており、ライブの熱気と、当時の人気曲を網羅した構成となっています。 これらの楽曲は、現在のライブでは演奏されないものも多い貴重なパフォーマンスです。

サポートメンバーとして、小畑"PUMP"隆彦（ドラムス）、ジャッキー池田（キーボード）、nang-chang（マニピュレート）が参加しています。彼らの演奏も、ライブ全体のクオリティを高く保つ上で重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

『Tour 08452 〜Welcome to my heart〜』は、ポルノグラフィティのキャリアにおいて、初めてリリースされた映像作品であり、彼らの初期の音楽性やライブパフォーマンスを鮮やかに捉えた、貴重な記録と言えるでしょう。 デビュー間もない彼らの瑞々しいエネルギーと、初期ファンの熱狂が凝縮された、ファン必携の一品です。 現在では入手困難なVHS版も存在し、コレクターアイテムとしても高い価値を持っています。 彼らの初期の軌跡を辿りたい、というファンにとって、必見の作品と言えるでしょう。

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