Tumblin' dice

シングル『tumblin' dice』の概要

『tumblin' dice』は、日本の人気女性歌手、華原朋美の11枚目のシングルであり、1998年6月17日にリリースされました。本作は、ワーナーミュージック・ジャパンへの移籍後、最初に発表されたシングルであり、小室哲哉のプロデュースによる作品です。

移籍とリリース背景

華原朋美は、音楽業界でのさらなる飛躍を目指してORUMOK RECORDS（パイオニアLDC）からワーナーミュージック・ジャパンに移籍しました。この移籍金は30億円とも言われ、多くの期待が寄せられた瞬間でもありました。『tumblin' dice』は、前作『YOU DON'T GIVE UP』から約2か月後にリリースされており、新曲としては『たのしく たのしく やさしくね』から9か月ぶりの作品となります。リリース時にはオリコンで初登場2位を記録しました。

音楽的特徴

小室哲哉はこの楽曲に対して、「ワーナーミュージックに移籍したことによる新たな出発を意識した」と語り、これまでじっくりと聴かせてきた彼女とは対照的に、よりアクティブでエネルギッシュな印象を持たせるよう仕上げたことを明かしています。特にデビュー当初の魅力を感じさせるような作品として多くのファンに支持されました。

プロモーションビデオ

プロモーションビデオでは、赤いサイコロの中でソファーに座りながら歌うシーンが描かれています。この映像は非常に凝った演出が施されているにも関わらず、未だ商品化はされていません。ビジュアルも加えられることで、楽曲の世界観を一層深めています。

歌詞の内容

歌詞には「すうじのうた」からの影響が見られ、「tumblin' dice」というタイトルは「ダイスを転がす」という意味を持っています。この言葉には、「運試しをしてみてください」というメッセージが込められています。全体として、聴く人に挑戦する心を呼び起こす、明るくポジティブな内容になっています。

アルバムへの収録

このシングルは、3rdアルバム『Nine cubes』にも収録されており、異なるバージョンとして歌い直されたものが収められています。この際、ロック色が強まった新しい解釈が加えられ、リスナーに新鮮な体験を提供しています。また、アルバム以外にも彼女のベストアルバムに収録されるなど、今なお多くのファンに親しまれ続けています。

まとめ

『tumblin' dice』は、華原朋美の音楽キャリアの中で重要な位置を占めるシングルであり、彼女の成長と変化を象徴する楽曲です。小室哲哉の手による作品としても高い評価を受けており、そのポジティブなメッセージは今でも聴く人を刺激し続けています。

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