TWELVE

Mrs. GREEN APPLE|Mrs._GREEN_APPLEのアルバム『TWELVE』

『TWELVE』（トゥエルブ）は、日本のロックバンドであるMrs. GREEN APPLE|Mrs._GREEN_APPLEが2016年にリリースした初のフルアルバムです。このアルバムは、バンドの成長と音楽活動の出発点を示すコンセプト作品であり、多様な楽曲が収められています。

アルバムの概要

このアルバムは、前作のミニアルバム『Variety』から約4ヶ月ぶりのリリースとなり、メンバーにとって初のオリジナルアルバムでもあります。アルバムのタイトル「TWELVE」は、バンドのメンバーである大森元貴が12歳のときに音楽を始めたことに由来しています。この作品は、2015年にインディーズとメジャーのデビューを果たした時期を経て、2016年からのMrs. GREEN APPLE|Mrs._GREEN_APPLEとしての新たな一歩を示す意義を持っています。アルバムには、音楽的な問いや自らの答えを音楽に託すという大森の思いが込められています。

ジャケットデザインは、インタールード曲「InTerLuDe ～白い朝～」を除く12の収録曲のイメージを反映した動物のイラストで彩られています。そして、初回限定盤には特典DVDが付属しており、ここでしか見ることのできない約120分の映像が収録されています。

収録楽曲について

このアルバムには、個々の楽曲がバンドのメンバーによってじっくりと練り上げられ、サウンド面でのチームワークが強調されています。

• - 愛情と矛先: メンバー間での意見をすり合わせて制作したこの曲は、バンドとしての強い連携を感じさせます。
• - Speaking: 1stシングルとしても知られ、聴く者に強く訴えかけるエネルギーを持った楽曲です。
• - パブリック: 大森が高校生の頃に生まれたこの曲は「人というものは」というテーマに取り組んでいます。
• - 藍 (あお): 初期のライブで反響を得た楽曲は、アレンジが施され、演奏者たちの技術が活かされています。特にギタリストの若井の巧みなタッピング演奏が特徴です。
• - キコリ時計: 大森が金管楽器に初めて触れたことが創作のきっかけとなったこの楽曲は、感覚的なアプローチが印象的です。
• - 私: 藤澤が初めてアコースティック・ピアノを用いたこのバラードでは、大森が情景描写を意識して歌詞を書いています。
• - No.7: 日本の若者に対する思いを、和風のリズムを取り入れた楽曲で表現しています。
• - ミスカサズ: 大森が「ダークサイドの色」を持つと述べたこの楽曲は、特有の雰囲気を醸し出しています。
• - SimPle: 特徴的なドラムスの音作りが印象的で、聴く者の耳を引きつける一曲です。
• - HeLLo: 先行ミニアルバムからの収録曲で、アクティブなパフォーマンスが期待されます。
• - 庶幾の唄: 藤澤によるフルートが印象的で、生きることの尊さを声にした感動的な曲です。

参加メンバーとその役割

アルバムには、バンドの主要メンバーに加え、様々なゲストミュージシャンが参加しています。特に、追加コーラスやシンセサイザーのプログラミングなど、多彩な要素がアルバムに深みを与えています。

本作『TWELVE』は、Mrs. GREEN APPLE|Mrs._GREEN_APPLEが自身の音楽の原点と未来を模索しながら生み出した、豊かで多様な作品となっています。聴く者に感動と共感を呼び起こすこのアルバムは、バンドのさらなる成長を期待させる内容となっています。

もう一度検索