Twitter文学賞

Twitter文学賞は、2010年から2019年まで開催された、Twitterユーザーが選ぶ文学賞です。従来の文学賞とは異なり、作家や評論家などの専門家が選考に携わらず、一般のTwitterユーザーが「今年一番面白い」と感じた小説をTwitter上で投票（ツイート）することで受賞作が決定されるという、非常にユニークな形式が特徴でした。

概要

この文学賞は、書評家の豊崎由美氏が発起人となり、2011年に第1回「Twitter文学賞 ツイートで選ぶ2010年ホントに面白かった小説」が開催されました。その後、毎年開催され、第4回は東京国際文芸フェスティバルのサテライトイベントとしても開催されました。毎回、結果発表日には、石井千湖氏、大森望氏、佐々木敦氏、杉江松恋氏、豊崎由美氏による座談会がUSTREAMで配信され、選考の裏話や受賞作の魅力などが語られました。

選考方法の特徴

Twitter文学賞の最大の特徴は、選考に一般のTwitterユーザーが参加できる点です。ユーザーは、自分が面白いと思った小説のタイトルをハッシュタグ「#Twitter文学賞」をつけてツイートすることで投票します。集計されたツイート数に基づいて、国内編と海外編それぞれの上位作品が決定されます。専門家による選考がないため、従来の文学賞とは異なる視点から評価される作品が選ばれる可能性があり、新たな才能の発掘にもつながると期待されていました。

受賞作品

(inputには受賞作品リストがなかったため、割愛します。)

後継イベント

Twitter文学賞は2019年に終了しましたが、その精神は「みんなのつぶやき文学賞」に引き継がれています。こちらもTwitterユーザーが参加できる文学賞であり、Twitter文学賞と同様に、ユーザーの投票によって受賞作が決定されます。

関連情報

本屋大賞：書店員の投票によって選出される文学賞です。読者だけでなく、本のプロである書店員が選ぶという点で、Twitter文学賞とは異なる特徴を持っています。

外部リンク

みんなのつぶやき文学賞
みんなのつぶやき文学賞 (@tbawardofficial) - X（旧Twitter）
Twitter文学賞投票結果上位一覧

Twitter文学賞は、従来の文学賞のあり方に一石を投じる、革新的な試みでした。一般の読者の声が直接反映されるという点で、文学界に新たな可能性を示唆したと言えるでしょう。

もう一度検索