U125 (潜水艦・初代)

U125：ドイツ帝国海軍のUE2型潜水艦

U125はドイツ帝国海軍のUE2型潜水艦の8番艦で、大型の機雷敷設潜水艦として設計されました。この艦は第一次世界大戦の終期に進水し、戦争が終わるまでの間に実戦には参加しなかったため、特筆すべき戦歴は残っていません。

艦の建造と歴史的背景

U125の建造は1916年5月27日に計画され、ブローム＆フォス社により進められました。1918年5月26日に進水し、9月4日には竣工を迎えますが、当時は第一次世界大戦の終焉が迫っていました。竣工後、間もなくして戦争が終わり、U125は1918年11月26日にイギリスに降伏し、連合軍に接収されました。

その後、日本に渡ることになり、1918年12月14日に戦利品として受領され、19日に「〇一潜水艦」と命名されました。1919年1月3日、装甲巡洋艦出雲によって外洋へ曳航され、ポートランドへ向かいます。試運転を経て、後に日本海軍の第二特務艦隊によって回航され、様々な寄港地を経て3月16日にマルタへ到着しました。

日本海軍での役割

U125はその後、日本海軍船団によって整備され、特に日本の潜水艦技術に多大な影響を与えました。特に、伊一二一型潜水艦の直接的な手本として機能し、日本海軍の潜水艦開発に寄与しました。このような技術の伝承は、当時の海軍にとって非常に重要でした。

1927年5月19日、U125は沈没潜水艦を浮揚するための沈錘船として改装され、訓練や実験に使用されました。改装後は特務艦朝日の沈没潜水艦救難実験などの目的で活用され続けました。

1931年8月19日には雑役船に分類され、改めて「公称第2900号」と改名されました。その後も沈没潜水艦救難実験に用いられるなど、長きにわたり実用されました。

終焉

しかし、1937年5月31日には船体の老朽化が顕著になり、救難装備が撤去されることになりました。これを受けて、同年6月26日にU125は廃船となり、その役割を終えることとなりました。

艦長について

U125の艦長にはハンス・スカベル大尉が就任しており、1918年9月4日から11月11日まで指揮を執ることになります。その後、〇一潜水艦に関しては、田尻敏郎少佐や木内達藏少佐が艦長として指揮しました。日本においても多くの艦長がこの艦をサポートし、運用してきました。

参考文献と関連情報

U125に関する詳細情報は、複数の歴史資料や関連文献からも得られます。特に、防衛省のアジア歴史資料センターの公式資料や、日本海軍史に関する書籍が役立ちます。これらの資料は、当時の艦艇の運用や技術的な進歩を理解するうえで貴重な情報源となるでしょう。

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