U404 (潜水艦)

U-404 - ドイツ海軍のUボートの歴史

U-404は、第二次世界大戦の最中に建造され、ドイツ海軍に所属していた潜水艦です。その運用は1941年の夏から始まり、激しい戦闘活動を展開しました。U-404は、数度の哨戒行動を経て、輸送船や艦船の撃沈に成功しました。

建造と就役

U-404は1940年6月4日にダンツィヒ造船所で起工され、1941年6月4日に進水し、その後オットー・フォン・ビューロー大尉の指揮のもとで同年8月6日に正式に就役しました。まず、訓練組織である第6潜水隊群に配属され、戦闘準備を整えました。1941年10月1日からは作戦行動を開始し、戦局に大きく貢献することになります。

戦績と哨戒

U-404は計7回の戦闘哨戒を行い、その中で商船14隻、さらに軍艦1隻を撃沈し、総トン数は72,570トンに達しました。特に特徴的なのは、独特な赤い塗装が施された船首で、これはヴァイキングのロングボートを模したデザインでした。この艦は、13回のウルフパック作戦にも参加し、同型艦に比肩するほどの成績を記録しました。

第1哨戒と第2哨戒

U-404の第1哨戒は1942年1月17日から始まりましたが、実際には戦果を上げることはできず、16日後にフランスのロリアンに帰還しました。続く第2哨戒ではアメリカ東海岸沖で3隻の商船を撃沈し、特に「サン・デメトリオ」の雷撃作戦では生存者の証言が記録されています。この戦果により、U-404は瞬く間に名を馳せることになります。

哨戒の続き

第3哨戒では、複数の商船を撃沈し、着実に戦果を上げました。1942年8月23日に出港した第4哨戒でも、52日間の行動を経て3隻を撃沈しました。

最後の哨戒

1943年に入ってからの第5哨戒では目立った戦果をあげられず、やがて迎えた第7哨戒では、アメリカ軍の航空機3機による攻撃を受け沈没しました。この攻撃によって乗組員全員が海に沈むこととなり、戦歴の幕を閉じました。

各艦長とウルフパック参加履歴

U-404の艦長はオットー・フォン・ビューロー大尉が戦争の初期から指揮を執り、その後アドルフ・シェーンベルク中尉に交代しました。また、艦は合計13回のウルフパックに参加しており、その方針のもと多くの戦果を上げました。

結論

U-404は、その特異な艦体と艦歴により、第二次世界大戦の海戦において特筆すべき存在でした。数々の戦果を上げ、オットー・フォン・ビューローはその功績を称えられ騎士鉄十字章を授与されています。この艦の物語は、戦争の残酷さと同時に、戦士たちの勇敢さを物語っています。

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