UB125 (潜水艦)

UB125 潜水艦

UB125は、ドイツ海軍のUBIII型潜水艦に属する艦艇であり、沿岸での作戦を想定した小型潜水艦です。1917年に建造が始まり、1918年5月に竣工しました。この潜水艦は、第一次世界大戦中に様々な哨戒任務を遂行し、複数の商船を撃沈する戦果を挙げました。

艦歴の概要

UB125は1917年2月28日に建造が計画され、ドイツのブレーメンにあるヴェーザー社で7月19日に起工されました。その後、1918年4月16日に進水し、同年5月18日に正式に竣工。艦が任務を開始したのは、第一次世界大戦の最中であり、合計で2回の哨戒に出撃しました。

特筆すべきは、1918年の活動です。この年に、UB125は数回の雷撃を行い、以下の商船を撃沈または損傷させました。たとえば、8月29日にはスペイン貨物船アテセリ・メンディを、8月30日には米貨客船オネガを撃沈しました。9月1日には英貨物船アクター、そして翌日にはポルトガル貨物船ブラヴァと米貨物船レイク・オーエンスを撃沈しました。

これらの成功により、UB125は合計で6隻の商船を撃沈したことになります。1918年11月20日、戦争の終結に伴い、UB125はハリッジで連合軍に投降し、その後日本に割り当てられました。

日本での運用

1918年12月14日に日本に引き渡されたUB125は、仮称として改名され、〇六潜水艦と呼ばれました。1919年には駆逐艦柏に曳航されて出港しましたが、曳航中に金具が破損し引き返すことに。最終的には自力で航海を続け、ポートランドを経由してフェロールに到達しました。

その後、ジブラルタルを経由してマルタ島に至り、工作艦関東に引き渡されました。その後も補給を受けつつ、アレクサンドリアやコロンボを経由しながら、アジア地域での海上作戦に貢献しました。しかし、日本海軍に正式に編入されることはなく、艦艇の実験や訓練に使用されることとなりました。

1921年には佐世保海軍工廠で艤装解体工事が行われましたが、最終的には船体を解体することはなく、そのまま保管されることになりました。1925年12月26日、雑役船に編入され、橋船として公称第2630号に改名されました。

UB125の艦長は、以下の方々が就任しました：

• - フリッツ・シューベルト（海軍大尉）：1918年5月18日 - 1918年7月20日
• - ヴェルナー・ファーター（海軍中尉）：1918年7月21日 - 1918年11月11日
• - 樋口修一郎（海軍大尉）：1919年1月7日 - 1919年3月18日
• - 有本彰（海軍大尉）：1919年3月18日 - 1919年7月24日

参考文献

UB125の従事した歴史は多くの文献に記されています。特に、アジア歴史資料センターの公式記録や日本海軍に関する詳細な書籍からの情報が有用です。第一次世界大戦の潜水艦の活動を知るための貴重な資料となっています。

もう一度検索