UFC 37.5

UFC 37.5: As Real As It Getsは、2002年6月22日、ネバダ州ラスベガスのベラージオホテルで開催された、総合格闘技団体UFCの大会です。この大会は、既にプロモーションが始まっていたUFC 38開催の3週間前に急遽企画されたため、大会番号に「37.5」というユニークな数字が用いられました。

本大会の大きな特徴の一つは、ロビー・ローラー対スティーブ・バーガー戦がFOXスポーツネットで放送された点にあります。これは、アメリカにおいて総合格闘技の試合がケーブルテレビで初放送された歴史的な出来事となりました。他の試合は、後日ペイパービュー（PPV）で放送されました。

大会規模は比較的小規模で、計6試合が開催されました。メインイベントは、人気ライトヘビー級ファイターのチャック・リデルと、ブラジリアン柔術の達人ビクトー・ベウフォートによる対戦でした。この試合では、リデルが判定勝ちを収め、観客を沸かせました。

もう一つの注目点は、長年UFCのインタビュアーとして活躍していたジョー・ローガンが、この大会で初めて解説者としてデビューを果たしたことでしょう。彼の軽妙な語り口と的確な解説は、大会をさらに盛り上げました。

試合結果の詳細を見ていきましょう。ライト級ではイーブス・エドワーズがジョー・ペリーニを1ラウンドTKOで下しました。ミドル級ではトニー・フリックランドがホドリゴ・ファスを2ラウンドTKOで破りました。ウェルター級ではロビー・ローラーがスティーブ・バーガーに2ラウンドTKO勝ち、ピート・スプラットがザック・ライトから腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを収めました。また、ベンジー・ラダックはニック・セラに判定勝ちを収めています。

そして、メインイベントのライトヘビー級では、チャック・リデルがビクトー・ベウフォート相手に判定勝ちを収め、大会を締めくくりました。

UFC 37.5は、小規模ながら歴史的な瞬間と、今後のUFCを彩るスターの登場という点で、UFCの歴史において重要な大会と言えるでしょう。ケーブルテレビでの初放送は、総合格闘技の普及に大きく貢献し、ジョー・ローガンの解説者デビューも、後のUFCの隆盛に影響を与えたと言えるでしょう。 この大会の試合結果は、UFC公式サイト、Boutreview、Sherdog、ネバダ州アスレチック・コミッションなどのサイトで確認できます。

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