UFC 84

UFC 84: Ill Will 大会詳報

2008年5月24日、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて開催されたUFC 84は、複数の注目カードが組まれた、記憶に残る大会となりました。メインイベントでは、UFC世界ライト級王者BJ・ペンが前王者ショーン・シャークに挑戦者として迎え撃ち、タイトルマッチが実現しました。この試合以外にも、多くのベテランと新鋭が激突し、会場は熱気に包まれました。

大会を彩った注目カード

今大会では、複数の選手がUFC初参戦を果たしました。シェイン・カーウィン、キム・ドンヒョン、吉田善行、ホジマール・パリャーレス、アントニオ・メンデス、ゴラン・レルジッチといった面々が、世界最高峰の舞台に立ち、その実力を披露しました。

復帰戦となった選手も注目を集めました。約1年ぶりの復帰戦となったティト・オーティズは、総合格闘技無敗のリョート・マチダと対戦。惜しくも判定で敗れ、UFCを去ることとなりました。一方、ヴァンダレイ・シウバはキース・ジャーディンを相手にKO勝ちを収め、健在ぶりをアピールしました。

そして、メインイベントのライト級タイトルマッチでは、BJ・ペンがショーン・シャークを相手に圧巻のTKO勝ち。見事、王座の初防衛に成功しました。ペンの卓越したテクニックと、シャークの粘り強い戦いが観客を魅了した一戦となりました。

試合結果詳細

大会は、第2試合と第4試合を除く全試合がペイ・パー・ビューで放送されました。以下、主な試合結果です。

プレリミナリィカード

第1試合：シェイン・カーウィン ○ vs × クリスチャン・ウェリッシュ (1R 0:44 KO)
第2試合：キム・ドンヒョン ○ vs × ジェイソン・タン (3R 0:25 TKO)
第3試合：吉田善行 ○ vs × ジョン・コッペンヘイヴァー (1R 0:56 TKO)
第4試合：リッチ・クレメンティ ○ vs × テリー・エティム (3R判定 3-0)
第5試合：ソクジュ ○ vs × 中村和裕 (1R終了時 TKO)
第6試合：ホジマール・パリャーレス ○ vs × アイヴァン・サラベリー (1R 2:36 腕ひしぎ十字固め)

メインカード

第7試合：チアゴ・シウバ ○ vs × アントニオ・メンデス (1R 2:24 TKO)
第8試合：リョート・マチダ ○ vs × ティト・オーティズ (3R判定 3-0)
第9試合：ゴラン・レルジッチ ○ vs × ウィウソン・ゴヴェイア (2R 3:15 TKO)
第10試合：ヴァンダレイ・シウバ ○ vs × キース・ジャーディン (1R 0:36 KO)
第11試合：BJ・ペン ○ vs × ショーン・シャーク (3R終了時 TKO) ※ペンが王座防衛成功

大会表彰

今大会では、以下の選手が表彰されました。

ファイト・オブ・ザ・ナイト：ゴラン・レルジッチ vs. ウィウソン・ゴヴェイア
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：ヴァンダレイ・シウバ
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：ホジマール・パリャーレス

各受賞者には、75,000ドルのボーナスが支給されました。

UFC 84は、新旧のスター選手が織りなす、白熱した試合の数々が印象的な大会となりました。多くの格闘技ファンにとって、忘れられない一夜となったことでしょう。

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