UFC APEX

UFC APEXとは

UFC APEX（ユーエフシー・エーペックス）は、アメリカ合衆国ネバダ州エンタープライズに位置し、UFCが所有・運営する多目的施設です。この施設には、イベント会場やプロダクションスタジオが併設されており、最大2000人を収容することができます。UFCの大会だけでなく、コンサートやeスポーツ、さらにはテレビ番組の撮影スタジオとしても利用されるなど、さまざまな用途で活用されています。また、ストリーミングに対応した放送オペレーション設備も整っており、映像制作やトレーニング施設としての機能も兼ね備えています。

概要

UFC APEXはUFC本社に隣接する立地に建設されており、非常に利便性の高い場所に位置しています。施設内のイベント会場は、ゲームや音楽、またはスポーツイベントなど、幅広いジャンルのイベントに利用されることが特徴です。特にUFCにとっては、大会を開催するための重要な拠点となっており、近年は数多くのファイトナイトイベントがここで行われています。

さらに、映像制作に必要な設備が整っているため、プロフェッショナルなテレビ局や制作チームにとっても魅力的な施設です。放送オペレーションセンターが設置されており、どのようなイベントでも高品質な中継が可能です。特に、スペイン語やポルトガル語の専用コントロールルームも用意されているため、多国籍な視聴者に向けた放送も行えます。

歴史

UFC APEXの歴史は2017年にさかのぼります。当時、UFCの親会社であるエンデバーのCEOであるアリ・エマニュエルがUFC本社を訪問した際に、隣接する土地と建物に興味を持ちました。その後、2018年10月にその土地を約4000万ドルで購入し、さらに建物や設備に約3000万ドルを投資して建設が進められました。

2019年6月18日、その施設は「Dana White's Contender Series」のシーズン3を通じて正式にオープンしました。当初は「The Ultimate Fighter」や小規模な大会のための会場として利用されていましたが、2020年には新型コロナウイルスの影響で、より大規模な大会でも安心して利用できるようになりました。これにより、UFC APEXは中規模・大規模大会の主要な会場としての役割を果たすことになりました。

特に2020年5月30日に行われた「UFC on ESPN: Woodley vs. Burns」では、初のファイトナイト大会がここで開催され、続いて6月6日には初のペイ・パー・ビュー大会、UFC 250も開催されました。これらのイベントは新型コロナウイルス対策として、外部と隔離された環境で実施されることが求められたため、APEXのバブル形式が非常に適していました。

その後、感染症が収束に向かった後もUFC APEXは自社の管理・運営が行いやすいことから、継続的に使用されており、他の会場での大会の中継や放送もこの施設で行われることがあります。

また、特別な事例として、WWEも2024年6月9日にこの施設でプレミアムライブイベント「NXTバトルグラウンド」を開催する予定です。

まとめ

UFC APEXは、UFCが主催する様々なイベントの本拠地として重要な役割を果たしているだけでなく、多岐にわたるイベントや制作触れ合う場所としても機能しています。これからの成長が期待されるこの施設は、エンターテイメント業界の重要な拠点となることでしょう。

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