UFC Fight Night: Sanchez vs. Riggs

UFC Fight Night 7: サンチェス vs. リッグス - 海兵隊基地で開催された激闘

2006年12月13日、カリフォルニア州サンディエゴのミラマー海兵隊航空基地。UFCの歴史に新たな1ページが刻まれた日です。UFC Fight Night 7、別名UFC Fight Night: Sanchez vs. Riggsとして知られるこの大会は、従来のスポーツアリーナとは異なる、異例な会場で開催されました。会場となったのは、ミラマー海兵隊航空基地の第一格納庫。総合格闘技イベントが軍事施設で開催されるのはこれが初めてのことでした。

この大会のメインイベントを飾ったのは、ウェルター級で激突したディエゴ・サンチェスとジョー・リッグス。サンチェスは、強烈な膝蹴りでリッグスを1ラウンド1分45秒にKO。圧巻の勝利を収め、会場を熱狂の渦に巻き込みました。

注目のデビュー戦と、大会の変革

UFC Fight Night 7では、複数の注目選手がUFCデビューを果たしました。MFCライトヘビー級王者だったビクター・ヴァリマキ、17戦無敗のキャリアを誇る中村K太郎、9戦全勝のローガン・クラーク、そして6戦全勝のスティーブ・バーンズといった強豪たちが、この大会でUFCの舞台に立ちました。

また、この大会を機に、UFC Fight Nightシリーズは大会名称からの番号廃止という大きな変更を迎えます。それ以前は、UFC Fight Night 1、UFC Fight Night 2といったように番号が付けられていましたが、この大会以降、番号は使用されなくなりました。

試合結果詳細

大会では、メインイベント以外にも数々の熱戦が繰り広げられました。以下に、プレリミナリィカードとメインカードの試合結果を詳細に示します。

プレリミナリィカード

第1試合：ミドル級
○ ローガン・クラーク vs. × スティーブ・バーンズ (判定3-0)
第2試合：ウェルター級
○ ブロック・ラーソン vs. × 中村K太郎 (判定3-0)
第3試合：ウェルター級
○ ルイージ・フィオラヴァンティ vs. × デイブ・メネー (1R 4:44 TKO)
第4試合：ミドル級
○ アラン・ベルチャー vs. × ジョルジ・サンチアゴ (3R 2:45 KO)
第5試合：ライトヘビー級
○ デビッド・ヒース vs. × ビクター・ヴァリマキ (判定2-1)

メインカード

第6試合：ウェルター級
○ マーカス・デイヴィス vs. × ショーニー・カーター (判定3-0)
第7試合：ウェルター級
○ カロ・パリジャン vs. × ドリュー・フィケット (判定3-0)
第8試合：ウェルター級
○ ジョシュ・コスチェック vs. × ジェフ・ジョスリン (判定3-0)
第9試合：ウェルター級
○ ディエゴ・サンチェス vs. × ジョー・リッグス (1R 1:45 KO)

大会の意義

UFC Fight Night 7は、その開催場所のユニークさ、そして複数の注目選手によるデビュー戦、更には大会シリーズの名称変更など、UFCの歴史において重要な意味を持つ大会でした。この大会は、UFCが新たな挑戦を続ける姿勢を示す象徴的な出来事として記憶されています。Spike TVによる全米とカナダへの無料放送も、大会の認知度向上に貢献したと言えるでしょう。

参考文献

UFC公式サイト
バウトレビュー
Tapology
SHERDOG

もう一度検索