UFC on ESPN 40: サントス vs. ヒル 大会詳報
2022年8月6日、
ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて開催されたUFC on
ESPN 40(別名UFC on
ESPN: Santos vs. Hill)は、記憶に残る大会となりました。その理由は、全10試合がフィニッシュ(KO、TKO、一本)で決着したという、UFCの歴史においても稀に見る出来事だったからです。
2014年11月以来、実に約7年9ヶ月ぶりの快挙でした。
大会を彩った激闘の数々
本大会は、ライトヘビー級の
チアゴ・サントス対
ジャマール・ヒル戦をメインイベントに、
The Ultimate Fighter 30のヘビー級と女子フライ級トーナメント決勝戦も大きな注目を集めました。
プレリミナリーカードでは、女子バンタム級でマイラ・ブエノ・シウバが腕ひしぎ十字固めで勝利、女子ストロー級ではコーリー・マッケンナがヴォンフルーチョーク(UFC女子戦初)で勝利するなど、序盤から白熱した展開となりました。さらに、ブライアン・バトルの右ハイキックによるKO勝利、ミハル・オレクシェイチュクの左ストレートによるTKO勝利と、衝撃的なフィニッシュが続きました。
メインカードでは、テランス・マッキニーのリアネイキドチョークによる一本勝ち、
セルゲイ・スピバックの圧倒的なパウンドによるTKO勝利、そしてジュリアナ・ミラーとモハメド・ウスマンによるTUFトーナメント決勝戦制覇と、興奮が冷める暇がありませんでした。
特に注目すべきは、メインイベントのライトヘビー級マッチです。
ジャマール・ヒルは、
チアゴ・サントスを相手に4ラウンド2分31秒、グラウンドの肘打ち連打でTKO勝利を収めました。この試合は、その激しさからファイト・オブ・ザ・ナイトに選出され、両選手に賞金が授与されました。
ジェフ・ニール、モハメド・ウスマン、ブライアン・バトルの3選手も、それぞれのパフォーマンスが評価され、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトに選出、賞金が授与されました。
試合結果詳細
以下に、各試合の結果を詳細にまとめます。
プレリミナリーカード
第1試合:女子バンタム級 - ○ マイラ・ブエノ・シウバ vs. × ステファニー・エッガー (1R 1:17 腕ひしぎ十字固め)
第2試合:女子ストロー級 - ○ コーリー・マッケンナ vs. × ミランダ・グレンジャー (2R 1:03 ヴォンフルーチョーク)
第3試合:ウェルター級 - ○ ブライアン・バトル vs. ×
佐藤天 (1R 0:44 KO(右ハイキック))
第4試合:ミドル級 - ○ ミハル・オレクシェイチュク vs. × サム・アルビー (1R 1:56 TKO(左ストレート))
メインカード
第5試合:ライト級 - ○ テランス・マッキニー vs. × エリック・ゴンザレス (1R 2:17 リアネイキドチョーク)
第6試合:ヘビー級 - ○
セルゲイ・スピバック vs. × アウグスト・サカイ (2R 3:42 TKO(パウンド))
第7試合:TUF 30 女子フライ級トーナメント決勝 - ○ ジュリアナ・ミラー vs. × ブローガン・ウォーカー (3R 3:57 TKO(パウンド&肘打ち連打))
第8試合:TUF 30 ヘビー級トーナメント決勝 - ○ モハメド・ウスマン vs. × ザック・パウガ (2R 0:36 KO(左フック))
第9試合:ウェルター級 - ○
ジェフ・ニール vs. ×
ビセンテ・ルケ (3R 2:01 KO(左ストレート))
第10試合:ライトヘビー級 - ○
ジャマール・ヒル vs. ×
チアゴ・サントス (4R 2:31 TKO(グラウンドの肘打ち連打))
大会を彩った要素
UFC on
ESPN 40は、全試合フィニッシュという結果だけでなく、TUFトーナメントの決勝戦、そして各階級で活躍する実力者たちの試合によって、非常に充実した内容となりました。この大会は、UFCの興奮と魅力を余すことなく伝え、多くの格闘技ファンに感動を与えたと言えるでしょう。