2013年6月8日、
ブラジル・
セアラー州フォルタレザのジナーシオ・パウロ・サラサテにおいて、世界的な
総合格闘技団体UFCによる大会『
UFC on Fuel TV 10: Nogueira vs. Werdum』が開催されました。
この大会は、元PRIDEヘビー級王者
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと、
ファブリシオ・ヴェウドゥムによるヘビー級マッチをメインイベントに据え、多くの注目を集めました。当初予定されていたホニー・マルケス対
デレク・ブランソン戦は、マルケス選手の交通事故により残念ながら中止となりましたが、その他の試合は白熱した展開を見せました。
特筆すべきは、今大会におけるサブミッション決着の多さです。実に8試合もの試合がサブミッション、つまり関節技や絞め技による一本勝ちで幕を閉じました。これはズッファ社がUFCを運営して以降、1大会における最多記録を更新する快挙となりました。
また、この大会は、キャリア12戦無敗で注目を集めていたレアンドロ・シウバ選手のUFCデビュー戦の舞台ともなりました。高い期待を背負い、世界最高峰の舞台に挑んだシウバ選手のパフォーマンスは、多くのファンを魅了したと言えるでしょう。
以下、各試合の結果を簡単にまとめます。
プレリミナリーカード
第1試合:アントニオ・ブラガ・ネト ○ vs × アンソニー・スミス(1R 1:52
膝十字固め)
第2試合:カイオ・マガリャエス ○ vs × カーロス・ヴェモラ(2R 2:49 リアネイキドチョーク)
第3試合:ホドリゴ・ダム ○ vs × 廣田瑞人(3R終了 判定2-1)
第4試合:イルデマール・アルカンタラ ○ vs × レアンドロ・シウバ(3R終了 判定3-0)
第5試合:フェリペ・アランテス ○ vs × ゴドフレド・ペペイ(1R 3:32 TKO)
第6試合:ハファエル・アスンソン ○ vs × ヴァウアン・リー(2R 1:51 腕ひしぎ十字固め)
メインカード
第7試合:
ホニー・ジェイソン ○ vs × マイク・ウィルキンソン(1R 1:24 TKO)
第8試合:エリック・シウバ ○ vs × ジェイソン・ハイ(1R 1:11 腕ひしぎ三角固め)
第9試合:ダニエル・サラフィアン ○ vs × エディ・メンデス(1R 2:20
肩固め)
第10試合:チアゴ・シウバ ○ vs × ハファエル・カバウカンチ(1R 4:29 KO)
第11試合:レオナルド・サントス ○ vs × ウィリアム・マカリオ(TUF Brazil 2ウェルター級トーナメント決勝、2R 4:43
肩固め)※サントスがトーナメント優勝
第12試合:
ファブリシオ・ヴェウドゥム ○ vs ×
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(2R 2:41 腕ひしぎ十字固め)
各賞
ファイト・オブ・ザ・ナイト:チアゴ・シウバ vs. ハファエル・カバウカンチ
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト:チアゴ・シウバ
* サブミッション・オブ・ザ・ナイト:エリック・シウバ
受賞選手には5万ドルのボーナスが授与されました。
UFC on Fuel TV 10は、サブミッションの多さ、そして今後の活躍が期待される若手選手の台頭など、記憶に残る大会となりました。 多くの試合が、観客を興奮の渦に巻き込んだことは言うまでもありません。 この大会の記録は、UFCの歴史に刻まれることでしょう。