ULTIMATE SACRIFICE
『ULTIMATE SACRIFICE』（アルティメット・サクリファイス）は、日本のヘヴィメタルバンドGALNERYUS（ガルネリウス）が2017年に発表した11枚目のオリジナル・アルバムです。
概要
前作『UNDER THE FORCE OF COURAGE』から約2年1ヶ月ぶり、ワーナーミュージック・ジャパンへの移籍、そしてドラマーにFUMIYAが加入後初のアルバムとなります。前作に引き続きコンセプト・アルバムであり、ストーリーは前作の続編となっています。これは、ギターのSYUが前作の制作時から構想していたものです。アルバムにはブックレットに加え、小説も制作され、より深く物語の世界観を堪能できます。
制作にあたっては、SYUがストーリーの流れを念頭に置いて作曲を進め、並行して付属小説の執筆も行ったとのことです。ジャケットデザインは、SYUの要望により漫画家の髙橋ツトムが担当しました。
記録
アルバムは初週に5,095枚を売り上げ、オリコン週間アルバムチャートで13位を獲得しました。これは、過去のアルバム『THE IRONHEARTED FLAG Vol.1: REGENERATION SIDE』で記録した15位を上回り、自己最高位を更新する快挙となりました。
収録曲について
アルバムには、全10曲が収録されています。各楽曲について、SYU自身が以下のコメントを寄せています。
ENTER THE NEW AGE
HEAVENLY PUNISHMENT
SYUは「天罰」という言葉でこの曲を表現しています。前作の主人公の両親が殺されたことへの怒りが、ボーカルSHOのハイトーンに込められているとのこと。また、メロディにも主人公の怒りや悲しみが強く反映されています。
WINGS OF JUSTICE
SYU曰く、前曲からのメロスピの流れは「ガルネリの戦法」。「GALNERYUSといえばこれだ！」という安心感を意識したとのこと。ドラマーがFUMIYAに変わっても「いつものGALNERYUS」であると同時に、「FUMIYAの要素も入っている」という新たな驚きも共存させたかったそうです。歌詞は、SYUが「こんな人になりたかったという気持ちで書いた自分が思うヒーロー像」であり、「息子は実は父親よりも才能があった」というテーマが込められています。
THE SHADOW WITHIN
「新総統の過去」をテーマにした楽曲。SYUは「憎むべき存在である新総統も、奴隷制度で酷い目に遭い、家族を皆殺しにされている。怒りや復讐心が決意を固める曲だが、同情も感じる事ができる曲調にした」と語っています。
WITH SYMPATHY
歌詞には「自治区の戦士」が登場します。SYUによると「同じ国の民なのに自治区を形成しているということは、自国に対して反感を持っている。本来は主人公と手を取り合う事は難しい相手だが、衝突を繰り返すうちに仲良くなって絆を深めていく」というストーリーが描かれているとのこと。作詞はSHOとTAKAが担当し、作曲はYUHKIが担当しました。
WHEREVER YOU ARE
SYU曰く「80～90年代のメロハーを意識した曲」。歌詞はロマンスをテーマにし、メロディもギターソロも往年のメロディックハードロックの要素を取り入れつつ、日本的な美意識も表現したかったとのこと。「ULTIMATE SACRIFICE」のMV撮影時にこの曲を流したところ、出演者から「このメロディが一番好き」と言われたというエピソードがあります。
RISING INFURIATION
SYUとYUHKIが、本作の中で最も苦労した曲として挙げています。
BRUTAL SPIRAL OF EMOTIONS
10分を超える大作で、3つのパートに分かれた組曲です。SYUは本曲を、前半は「怒り」セクション、後半は「バラード」セクションで構成されていると説明しています。「チャプター1はファイナルファンタジーやドラゴンクエストのバトルシーンのメタルバージョンとして聴いてもらえると楽しい」とも語っています。
制作には非常に時間がかかり、「1曲のために、昼の1時に集合して朝5時までかかる、ということを何回も繰り返した」とのこと。マスタリングも、前半と後半で大きく変える必要があったため、時間を要しました。
* ULTIMATE SACRIFICE
アルバムの表題曲であり、前曲と同じく10分を超える大作で、5つのパートに分かれた組曲です。SYUは「怒りも絶望も悲しみもまとった感情が交錯する曲で、昭和歌謡の侘び寂び感やメロスピの泣きなど、自分達の好きな事を全部詰め込んだ曲」と語っています。また、「泣きメロ」を最大限追求した曲でもあります。
ミュージックビデオも制作されましたが、楽曲の尺が長いため、キーボードソロからギターソロ前の部分が使用されています。
『ULTIMATE SACRIFICE』は、GALNERYUSの音楽性が凝縮された、聴きごたえのあるアルバムです。前作からのストーリー展開、ドラマティックな楽曲構成、そしてメンバーの卓越した演奏技術が光る作品となっています。
概要
前作『UNDER THE FORCE OF COURAGE』から約2年1ヶ月ぶり、ワーナーミュージック・ジャパンへの移籍、そしてドラマーにFUMIYAが加入後初のアルバムとなります。前作に引き続きコンセプト・アルバムであり、ストーリーは前作の続編となっています。これは、ギターのSYUが前作の制作時から構想していたものです。アルバムにはブックレットに加え、小説も制作され、より深く物語の世界観を堪能できます。
制作にあたっては、SYUがストーリーの流れを念頭に置いて作曲を進め、並行して付属小説の執筆も行ったとのことです。ジャケットデザインは、SYUの要望により漫画家の髙橋ツトムが担当しました。
記録
アルバムは初週に5,095枚を売り上げ、オリコン週間アルバムチャートで13位を獲得しました。これは、過去のアルバム『THE IRONHEARTED FLAG Vol.1: REGENERATION SIDE』で記録した15位を上回り、自己最高位を更新する快挙となりました。
収録曲について
アルバムには、全10曲が収録されています。各楽曲について、SYU自身が以下のコメントを寄せています。
ENTER THE NEW AGE
HEAVENLY PUNISHMENT
SYUは「天罰」という言葉でこの曲を表現しています。前作の主人公の両親が殺されたことへの怒りが、ボーカルSHOのハイトーンに込められているとのこと。また、メロディにも主人公の怒りや悲しみが強く反映されています。
WINGS OF JUSTICE
SYU曰く、前曲からのメロスピの流れは「ガルネリの戦法」。「GALNERYUSといえばこれだ！」という安心感を意識したとのこと。ドラマーがFUMIYAに変わっても「いつものGALNERYUS」であると同時に、「FUMIYAの要素も入っている」という新たな驚きも共存させたかったそうです。歌詞は、SYUが「こんな人になりたかったという気持ちで書いた自分が思うヒーロー像」であり、「息子は実は父親よりも才能があった」というテーマが込められています。
THE SHADOW WITHIN
「新総統の過去」をテーマにした楽曲。SYUは「憎むべき存在である新総統も、奴隷制度で酷い目に遭い、家族を皆殺しにされている。怒りや復讐心が決意を固める曲だが、同情も感じる事ができる曲調にした」と語っています。
WITH SYMPATHY
歌詞には「自治区の戦士」が登場します。SYUによると「同じ国の民なのに自治区を形成しているということは、自国に対して反感を持っている。本来は主人公と手を取り合う事は難しい相手だが、衝突を繰り返すうちに仲良くなって絆を深めていく」というストーリーが描かれているとのこと。作詞はSHOとTAKAが担当し、作曲はYUHKIが担当しました。
WHEREVER YOU ARE
SYU曰く「80～90年代のメロハーを意識した曲」。歌詞はロマンスをテーマにし、メロディもギターソロも往年のメロディックハードロックの要素を取り入れつつ、日本的な美意識も表現したかったとのこと。「ULTIMATE SACRIFICE」のMV撮影時にこの曲を流したところ、出演者から「このメロディが一番好き」と言われたというエピソードがあります。
RISING INFURIATION
SYUとYUHKIが、本作の中で最も苦労した曲として挙げています。
BRUTAL SPIRAL OF EMOTIONS
10分を超える大作で、3つのパートに分かれた組曲です。SYUは本曲を、前半は「怒り」セクション、後半は「バラード」セクションで構成されていると説明しています。「チャプター1はファイナルファンタジーやドラゴンクエストのバトルシーンのメタルバージョンとして聴いてもらえると楽しい」とも語っています。
制作には非常に時間がかかり、「1曲のために、昼の1時に集合して朝5時までかかる、ということを何回も繰り返した」とのこと。マスタリングも、前半と後半で大きく変える必要があったため、時間を要しました。
* ULTIMATE SACRIFICE
アルバムの表題曲であり、前曲と同じく10分を超える大作で、5つのパートに分かれた組曲です。SYUは「怒りも絶望も悲しみもまとった感情が交錯する曲で、昭和歌謡の侘び寂び感やメロスピの泣きなど、自分達の好きな事を全部詰め込んだ曲」と語っています。また、「泣きメロ」を最大限追求した曲でもあります。
ミュージックビデオも制作されましたが、楽曲の尺が長いため、キーボードソロからギターソロ前の部分が使用されています。
『ULTIMATE SACRIFICE』は、GALNERYUSの音楽性が凝縮された、聴きごたえのあるアルバムです。前作からのストーリー展開、ドラマティックな楽曲構成、そしてメンバーの卓越した演奏技術が光る作品となっています。
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