UN街

『UN街』〜多彩な企画が織りなすウッチャンナンチャンの実験的バラエティ番組

『UN街』（ウンナンタウン）は、2004年3月30日から9月28日まで、TBS系列で放送されたバラエティ番組である。この番組は、毎週火曜日の23時55分から翌0時35分までの枠で、前番組『ウンナンさん』をリニューアルしたもので、人気お笑いコンビのウッチャンナンチャンがメインを務めた。

番組の特徴は、各企画ごとに異なる形式を取り入れ、多様な演出がなされている点である。例えば、司会者やゲスト、ナレーターが毎回異なり、セットデザインもバラエティ豊かであった。ウッチャンナンチャンのトークも、収録場所や編集スタイルによって変わり、視聴者を飽きさせない工夫が凝らされていた。

出演者としては、内村光良と南原清隆のウッチャンナンチャンの二人が中心となり、時には他のお笑い芸人や特別ゲストが加わって賑やかな雰囲気を醸し出していた。さまざまな企画が展開される中で、特に印象的なのは、新人お笑い芸人や映画監督に焦点を当てた討論会である。これらのセクションでは、若い才能たちがそれぞれの目標や夢について熱く語る姿が見られ、視聴者にとっても新鮮な刺激となった。

具体的な番組の内容として、新人お笑い芸人討論会では、司会の高野貴裕が進行役を務め、さまざまな若手芸人たちが議論を繰り広げた。一方、新人映画監督討論会では、映画の裏側やクリエイティブな過程について深く掘り下げる内容となった。この他にも、「40までにしたい10のこと」や「ホラフキング決定戦」といったユニークな企画も数多く組まれ、特番としても放送されたものがある。

「カタカナ練習帳」や「KUTI BILL 驚異の読唇術」、さらに「眼力王決定戦」など、視聴者を楽しませる要素が満載であり、各企画のテーマや内容を通じて、ウッチャンナンチャンの魅力が存分に発揮された。

『UN街』は、その実験的なアプローチと多様性から、当時のバラエティ番組において特別な位置を占めていた。この番組の制作には、構成作家の高須光聖や中野俊成、内村宏幸をはじめ、数多くのスタッフが関わり、高橋一晃や中村昌哉がプロデューサーとして制作を支えた。最終的には、TBSエンタテインメントが制作し、TBSが放送著作権を持つ形で、多くの視聴者に愛された。

バラエティ番組の新しい形を模索し、スタイルを変えながら挑戦し続けた『UN街』。ウッチャンナンチャンの生み出すエンターテイメントの魅力を存分に堪能できる作品であった。視聴者の中には、この番組を通じてさまざまな感動や笑いを得た人も多かったであろう。

もう一度検索