UNICORN (アルバム)

アルバム『UNICORN』の概要

『UNICORN』は、日本のロックバンドUNICORNのメンバー各自のソロトラックを収めたミニアルバムです。1993年1月21日にソニー・ミュージックレコーズから完全生産限定盤として提供され、アーティスト名は「UNICORN」ではなく「EBI奥田阿部西川手島」としてリリースされました。これは、7枚目のアルバム『ヒゲとボイン』のリリースから約1年4か月ぶりの作品です。各メンバーが独自に作詞・作曲を行い、彼らの創造性が存分に発揮されています。

リリースと収録内容

本アルバムには、メンバーがそれぞれ発表した5枚のシングル「アフリカの蝶」「休日」「＋ OR −」「リキッドマン」「眠れぬ夜」とともに、同時期にレコーディングされた未発表曲が収録されています。この作品は、オリコンアルバムチャートにおいて第5位を記録し、人気を博しました。

背景

このアルバムは、1991年にリリースされた『ヒゲとボイン』に続く作品であり、同年に行われた「UNICORN WINTER TOUR 1991-1992」を経て制作されました。ツアーの終息後、メンバー全員が各自のソロシングルをリリースすることが決まり、じゃんけんでリリースの順番を決めました。最初に堀内一史が「アフリカの蝶」をリリースし、その後も続々と他のメンバーがシングルを発表しました。このようにしっかりとしたスパンで作品をリリースすることで、彼らの音楽活動は活気づいていました。

録音と音楽性

アルバムのレコーディングは、1992年の夏に行われ、各メンバーがそれぞれのソロシングルに収録されなかった曲も本作に組み込まれました。本作のタイトルやアーティスト名は、当時のマネージャーである原田公一のアイデアに基づいています。

収録曲の詳細

• - 「SOLDIER」：レコーディングにはARBのメンバーが参加し、堀内は自身のルーツであるバンドサウンドを追求しました。
• - 「行列」：奥田が制作し、ライブで演奏されていた曲を使用しました。
• - 「POWER」：阿部のアバンギャルドなスタイルが表れ、歌詞は独自の構成を持っています。
• - 「竜巻野郎」：川西はソウルミュージックの影響を受けたリズムを採用し、キャッチーな曲に仕上げました。
• - 「白い部屋」：手島がアコースティックギターを駆使し、フォークソングに影響を受けた作品です。

リリース形態とチャート成績

本アルバムは8センチCDとしてリリースされ、特製のCDボックスが付属していました。オリコンのアルバムチャートでは最高5位を獲得し、売り上げも11.8万枚に達しました。このように、メンバー一人一人の個性が活かされた作品は、後にベストアルバムにも収録されています。各メンバーの独自のスタイルと音楽的なアプローチが融合されたこのアルバムは、UNICORNの音楽史において重要な位置を占めています。

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