UN/LOCODE

UN/LOCODE (国連貿易輸送位置コード)とは

UN/LOCODE（ユーエヌ/エルオーコード、国連エルオーコード）は、正式名称を国際連合貿易輸送位置コードといい、国連欧州経済委員会（UNECE）が制定した、貿易と輸送のために場所を特定するジオコーディングシステムです。このコードは、国際的な取引と物流を円滑にする上で重要な役割を果たしています。

コードの構成と対象

UN/LOCODEは、国名を表す2文字のコードと、地名を表す3文字のコードを組み合わせた、合計5文字の英数字で構成されています。例えば、日本の東京であれば「JP TYO」のように表記されます。このコードは、海港、鉄道ターミナル、道路ターミナル、空港、郵便の中継局、国境通過地点など、貨物輸送に関わる様々な場所を対象としています。

コードの規模と普及

1981年の発足当初は8,000件の登録でしたが、2013年には82,000件を超える登録地点が存在します。これは、UN/LOCODEが国際貿易と物流において、広く利用されている証拠と言えるでしょう。

コードの管理と情報公開

UN/LOCODEの手引書とコード一覧はオンラインで公開されています。UNECEが発行する『貿易輸送地点コード勧告書』第16号（1998年改訂）には、コードの詳細な情報と利用方法が記載されており、UNECEの貿易促進活動サイトで確認できます。

日本におけるUN/LOCODE

日本では、日本貿易関係手続簡易化協会（JASTPRO）がUN/LOCODEの登録内容の審査を担当し、UNECEの勧告第16号を支持しています。JASTPROは、日本におけるUN/LOCODEの担当窓口として機能しています。

UN/LOCODEの表示例と機能

凡例

UN/LOCODEのリストには、以下の記号が用いられており、コードの変更や状態を示します。

`X`: 次回更新で削除予定
`#`: 所在地名の変更
`¦`: その他の項目の変更
`+`: 現行版に追加された日付
`=`: 参照用
`!`: アメリカのコードリストの特定項目に使用

機能別の分類子

UN/LOCODEでは、場所の機能に応じて分類子が割り当てられています。主な分類子は以下の通りです。

`1`: 港湾（あらゆる種類の水上輸送）
`2`: 鉄道ターミナル
`3`: 道路輸送ターミナル
`4`: 空港
`5`: 郵便集配局
`6`: 内陸通関所（ICD）、ドライポート
`7`: 固定の輸送機能（石油プラットフォームなど）
`B`: 国境通過機能
`0`: 不明な機能

更新履歴

UN/LOCODEは定期的に更新されており、以下の記号で変更点が示されます。

`+`: 現行版への追加
`¦`: その他の変更点
`#`: 位置の変更点
`X`: 次回更新版で削除予定

関連情報

UN/LOCODEは、国際貿易や物流を円滑にする上で、欠かせないツールです。このコードを使用することで、世界中の場所を特定し、効率的な輸送計画を立てることが可能になります。

関連項目
自動船舶識別装置 (AIS)

外部リンク
国際連合貿易輸送位置コード UN/LOCODE（英語）
U.N.Locodeの検索（英語）
U.N.Locodeの検索（日本語）
国際連合貿易簡易化電子ビジネス・センターの紹介 (UN/CEFACT)（英語）
UN/LOCODE その他の貿易コード一覧のダウンロード・サイト（英語）
位置コード一覧 （英語）
国別コード （ISO 3166-1）（英語）
下位分類のコード （ISO 3166-2）（英語）
UN/LOCODE 規定集 (PDF) （英語）
* 国際連合貿易輸送位置コード、UNECE貿易円滑化勧告第16号の正式な根拠 (PDF) （英語）

これらの情報は、UN/LOCODEを理解し、活用するために役立ちます。国際的なビジネスにおいて、UN/LOCODEは不可欠な要素であり、その知識と利用は、効率的な貿易と輸送を支える基盤となります。

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