USグロッセート1912

USグロッセート1912：歴史と栄光、そして苦難の道のり

USグロッセート1912（Unione Sportiva Grosseto 1912）は、イタリア・トスカーナ州グロッセートを本拠地とするサッカークラブです。2021-22シーズンはセリエCに所属しており、その長い歴史の中で数々の栄光と苦難を経験してきました。

クラブの創設と初期の歩み

クラブの前身であるUGSグロッセート（Unione Ginnico Sportiva Grosseto）は1912年に創設され、1921-22シーズンからリーグ戦に参加しています。初期の頃は主にセリエCやセリエDといった下位リーグに所属していましたが、1995年にクラブが破産。これにより、セリエDの下位リーグであるエッチェッレンツァへの降格を余儀なくされました。エッチェッレンツァでの初年度となる1995-96シーズンでは15位と低迷し、さらに下位のプロモツィオーネへと降格してしまいます。

苦境からの脱出と躍進

プロモツィオーネに所属した1996-97シーズン以降、クラブは徐々に復調の兆しを見せ始めます。同シーズンにはプロモツィオーネ・ジローネBで優勝を果たし、1年でエッチェッレンツァに復帰。翌シーズンもエッチェッレンツァ・ジローネAで2位となり、セリエD復帰を決めました。その後、クラブは安定した成績を収めるようになり、2001-02シーズンにはセリエC2昇格、そして2003-04シーズンにはセリエC1昇格を果たしました。

セリエB昇格と初の国内タイトル

セリエC1に所属した2004-05シーズン以降、クラブは常にセリエB昇格争いに加わるようになります。2004-05シーズンは4位でプレイオフに進出するも初戦で敗退、続く05-06シーズンも4位でプレイオフに進出し、決勝まで進むもののフロジノーネに敗れました。そして、セリエC1で3年目となる2006-07シーズン、序盤こそ振るわなかったものの、監督交代を機にチームは劇的な変貌を遂げます。11月以降、実に25試合で勝ち点53（1試合平均2.12点）を積み重ね、最大12まで開いていた首位との勝ち点差を逆転。セリエC1・ジローネA優勝を成し遂げ、クラブ史上初となるセリエB昇格を決めました。

さらに同シーズン、セリエC1優勝の2チームが争うスーペルコッパ・ディ・レガ・プロフェッショニスティ・ディ・セリエC1において、ジローネB優勝のラヴェンナ・カルチョと対戦。ホームアンドアウェーの激戦を制し、クラブ史上初となる国内タイトルを獲得しました。

その後の苦難と再建

2008-09シーズンにはセリエBで6位となり、セリエA昇格プレイオフに臨むも、ASリヴォルノ・カルチョに敗れ昇格はなりませんでした。2012-13シーズン前には八百長問題でセリエBからの降格処分が下されましたが、その後の控訴が認められセリエB残留となります。しかし、結局そのシーズンはセリエB最下位となり、レガ・プロ・プリマ・ディヴィジオーネ（3部）降格となりました。

2014-15シーズン終了後、クラブは破産宣告を受けましたが、2015年8月6日に再建され、USグロッセートFC（Unione Sportiva Grosseto Football Club）からFCグロッセートSSDとして新たなスタートを切りました。

タイトル

国内タイトル

スーペルコッパ・ディ・レガ・ディ・セリエC1：1回（2006-07）
セリエC：1回（1946-47, ジローネD）
セリエC1：1回（2006-07, ジローネA）
セリエC2：2回（2003-04, ジローネB、2006-07, ジローネA）
セリエD：2回（1960-61, ジローネD、1972-73, ジローネE）
カンピオナート・ナツィオナーレ・ディレッタンティ：1回（1994-95, ジローネA）
プロモツィオーネ：2回（1951-52, ジローネH、1996-97, ジローネA）

国際タイトル

なし

過去の成績

（過去の成績は省略）

歴代監督

マッシミリアーノ・アッレグリ (2005-2006)
アントネッロ・クックレドゥ (2006-2007)
ステファーノ・ピオリ (2007-2008)
エリオ・グスティネッティ (2008-2009.2, 2009.3-2010.3)
エツィオ・ロッシ (2009.2-3)
ルイジ・アポローニ (2010.7-9)
フランチェスコ・モリエーロ (2010.9-2011.1, 2012.7-10)
ミケーレ・セレナ (2011.1-6)
ジュゼッペ・ジャンニーニ (2011)
マリオ・ソンマ (2012.10-11)

歴代所属選手

GK

(選手名省略)

DF

マリアーノ・ステンダルド (2008-2009)
ケブライ・コンテー (2009-2010)

MF

アンドレア・ラッツァーリ (2007-2008)
ニコラス・コルドバ (2008-2009)
ケコ (2012)
ジェンナーロ・デルヴェッキオ (2012-2013)

FW

アンディ・セルヴァ (2002)
トマス・ダニレヴィチュス (2008)
マウリシオ・ピニージャ (2009-2010)
マウロ・エスポージト (2010)
パパ・ワイゴ (2011)

出典

(出典は省略)

外部リンク

* 公式サイト

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