USO (テレビ朝日)

バラエティ番組『USO』の概要

『USO』（ユーエスオー）は、1995年4月から9月にかけてテレビ朝日で放送されたバラエティ番組です。この番組は、全20回で構成され、「UCHIMURA SOPHISTICATED OPINION」の頭文字を取ったタイトルを持っています。番組のコンセプトは、「現代社会が抱えるさまざまな問題や現象、流行を独自の視点から捉えたニュースのようなバラエティ」であり、視聴者に新たな気づきを与えることを目的としていました。

出演者

メインの出演者には、コメディアンの内村光良と浜家優子が名を連ねていました。内村は、メガネからピンク色のサングラスに変更し、軽妙なトークを展開していました。浜家は、番組進行にあたる真摯な姿勢を崩さず、二人の掛け合いがこの番組の大きな魅力となっていました。

掛け合いの特色

番組の初期は六本木のジャングルベースで収録されていましたが、間もなくしてテレビ朝日のスタジオにその舞台を移しました。出演者である内村は、浜家に対してユーモラスなツッコミを繰り返しており、彼の独自の言語スタイルも見どころの一つでした。浜家は、最初の頃こそ敬意を表して接していましたが、次第に呼び捨てやタメ口が増えていき、コメディ的なやりとりが展開されるようになりました。浜家が「内村さん、もしかして私の事嫌いなんですか？」と尋ねるシーンでは、内村が奇声を発して笑いを誘うなど、視聴者を楽しませる瞬間が生まれました。

番組の進行と終了

番組は、1995年9月に総集編を放送した後、約3週間の休止を経て最終回を迎えました。この最終回前には、他の企画のセットを利用することもあり、当時同局で放送されていた『キンキンのとことん好奇心』のセットも使われることがありました。『USO』のスタイルは、一般的なバラエティ番組とはやや異なり、情報をベースにしたエンターテイメントを提供していました。

主な企画

番組内では様々な企画が展開されました。「輝け!USOシネマ王決定戦」や「モデルUSOデミー賞」といった企画があり、ユニークなエンターテイメント体験を視聴者に届けました。また、オープニングテーマには黒夢の「優しい悲劇」が用いられ、エンディングテーマには山下久美子の「永遠の夏」が使われました。これに加え、音楽も重要な要素となっており、視聴者の心に響く楽曲が番組を彩りました。

制作スタッフ

この番組は、多くの優れたスタッフの手によって制作されました。構成作家には、そーたにや鶴芳郎、水野しげゆきが名を連ね、ナレーションには田畑祐一や小久保知之進が参加していました。また、技術や映像、音声、照明など、多岐にわたる専門家が関与し番組を支えていました。ディレクターは飯山直樹と山崎典昭が務め、プロデューサーは澤將晃が担当しました。

影響と位置づけ

『USO』はバラエティ番組として、挑戦的で新しいスタイルのひとつであり、視聴者に様々な価値観や視点を提供しました。この番組は、内村光良の存在感によって特徴づけられ、多くのファンに愛され、記憶に残る放送となりました。在りし日の『USO』は、テレビ番組の多様性を象徴する一つの例として、その名をとどめています。

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