UTC+11:30

UTC+11:30 について

UTC+11:30とは、協定世界時（UTC）を基準として、そこから11時間30分進めた時間帯のことです。現在、この時間帯を採用している地域はありませんが、過去にはニュージーランドやオーストラリア領のノーフォーク島で使用されていました。

歴史

UTC+11:30の歴史を紐解くと、19世紀にニュージーランドで最初に採用されたことがわかります。1868年11月2日、ニュージーランドは「ニュージーランド標準時（New Zealand Mean Time, NZMT）」を制定しました。これは東経172度30分を基準とするもので、グリニッジ標準時（GMT）に対して11時間30分進んだ時間帯でした。

この時間帯は、ニュージーランドが地理的に東経172度30分付近に位置しているため、自然な形で採用されました。当時は世界各地で各都市や地域が独自の標準時を設けており、ニュージーランドもその流れに乗った形となります。

1909年、ニュージーランドは南半球特有の季節に対応するため、夏時間を導入しました。夏時間中は1時間進められ、GMT+12:30となりました。その後、夏時間制度は何度か変更を重ねましたが、1941年に通年でGMT+12を採用することが決定し、UTC+11:30はニュージーランドでは使用されなくなりました。

一方で、オーストラリア領のノーフォーク島でもかつてUTC+11:30が採用されていました。しかし、2015年10月8日にノーフォーク島はUTC+11へと移行し、UTC+11:30は廃止されました。この変更により、ノーフォーク島の時間帯はオーストラリア本土の一部地域と同じになりました。

現在の状況

現在、UTC+11:30を使用している国や地域は存在しません。かつて使用していた地域も、より実情に合った時間帯へと移行したため、歴史的な時間帯として記録されています。

まとめ

UTC+11:30は、過去にはニュージーランドやノーフォーク島で使用されていた時間帯ですが、現在は使われていません。この時間帯の歴史は、それぞれの地域の時間制度の変遷を知る上で重要な情報となります。特にニュージーランドにおいては、標準時設定と夏時間導入の歴史が深く関わっています。

参考資料

* UTC+11:30の都市
https://www.timeanddate.com/time/map/

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