Ubuntuソフトウェアセンター

Ubuntuソフトウェアセンターとは

Ubuntuソフトウェアセンター（コードネーム: AppCenter）は、Ubuntuオペレーティングシステムにおいて、ソフトウェアのインストール、削除、閲覧を容易にするための管理ツールでした。当初はCanonical Ltd.によって開発され、Ubuntu 9.10から導入されましたが、その後、Debianにも取り込まれました。しかし、Ubuntu 16.04 LTSでは廃止され、GNOMEソフトウェアをベースとした「Ubuntu Software」に置き換えられました。

開発の歴史

Ubuntuソフトウェアセンターは、段階的な導入計画を経て、Ubuntu 9.10で初めて導入され、Ubuntu 11.10で完全な機能を持つに至りました。以下に、その開発の歴史を時系列で示します。

2009年10月 - バージョン1.0.2（Ubuntu 9.10 Karmic Koala）: セキュリティが強化され、ソフトウェアの検索、インストール、削除を簡単に行える新しいインターフェースが導入されました。
2010年4月 - バージョン2.0.2（Ubuntu 10.04 Lucid Lynx LTS）: アプリケーションだけでなく、その他のパッケージのリストも表示されるようになり、個人のパッケージアーカイブも利用可能になりました。また、アプリケーションのサブカテゴリ表示にも対応しました。
2010年10月 - バージョン3.0.4（Ubuntu 10.10 Maverick Meerkat）: ソフトウェアの購入機能が追加され、過去のインストール、削除、購入履歴の確認が可能になりました。また、特定の変更を元に戻す機能も実装されました。
2011年4月 - バージョン4.0（Ubuntu 11.04 Natty Narwhal）: Ubuntuユーザーによるソフトウェアの評価やレビューを表示する機能が追加されました。これにより、ユーザーは他のユーザーの意見を参考にソフトウェアを選ぶことができるようになりました。
2011年10月 - Ubuntu 11.10 (Oneiric Ocelot): このバージョンでは、非商用ソフトウェアプロジェクトへの寄付を可能にする機能の追加が期待されていました。

主な機能

Ubuntuソフトウェアセンターは、その進化の中で様々な機能を提供していました。

ソフトウェアの検索: ユーザーはキーワードやカテゴリでソフトウェアを検索し、必要なアプリケーションを簡単に見つけることができました。
ソフトウェアのインストールと削除: ソフトウェアのインストールと削除をGUIベースで簡単に行うことができました。これにより、コマンドラインに不慣れなユーザーでも簡単にソフトウェアを管理できました。
ソフトウェアのレビューと評価: 他のユーザーが投稿したレビューや評価を参考に、ソフトウェアを選ぶことができました。
ソフトウェアの購入: 一部のソフトウェアは、このソフトウェアセンターを通じて購入することができました。これにより、ユーザーは有料ソフトウェアを簡単に利用開始できました。
インストール履歴の管理: 過去にインストールしたソフトウェアの履歴を確認し、特定の変更を元に戻すことも可能でした。
寄付機能: 非商用ソフトウェアプロジェクトへの寄付を可能にする機能も追加されました。

関連項目

Synaptic: より高度なパッケージ管理ツールであり、Ubuntuソフトウェアセンターよりも詳細な操作が可能です。
Advanced Packaging Tool (APT): Debian系Linuxディストリビューションで使用される、コマンドラインベースのパッケージ管理ツールです。

参考文献

Ubuntu Software Center versions history
Ubuntu Apps Directory

外部リンク

公式ウェブサイト)
Ubuntu Software Center versions history
Ubuntu Apps Directory

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