Umbrella/Dropout

SEKAI NO OWARIのシングル『umbrella/Dropout』

『umbrella/Dropout』は、日本の音楽グループSEKAI NO OWARIによるメジャー13作目のシングルで、2020年6月24日にリリースされました。このシングルは、グループがユニバーサルミュージックの傘下であるVirgin Musicに移籍してから初のCDシングルであり、特別な意味を持つ作品です。

概要

前のシングル『蜜の月 -for the film-』からおよそ1年3か月ぶりのリリースで、マキシシングルとしては『サザンカ』以来およそ2年4か月ぶり、両A面シングルとしては『SOS/プレゼント|SOS_プレゼント』以来4年9か月ぶりとなります。当初は2020年5月27日にベストアルバム「SEKAI NO OWARI 2010-2019」と共にリリースされる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により、約1か月遅れての発表となりました。

収録曲紹介

このシングルには、2つのメイン楽曲が含まれています。「umbrella」は、2020年の夏に放送されたドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』の主題歌として起用されました。また、4月には自身のラジオ番組で初めてフルオンエアされ、6月から先行配信も開始されています。

「Dropout」は、KDDIのテレビCM「au 5Gその手に」篇のために制作された全編英語の楽曲で、2020年3月31日に配信シングルとして先行リリースされました。この曲に関してメンバーのFukaseは、自身の過去や未来について歌った作品であり、地元の風景からインスピレーションを受けていると語っています。この曲は、2020年にリリースされたアルバム『Chameleon』に収録されている「Dropout Boulevard」の原型となっています。

加えて「周波数」はTOKYO FM開局50周年アニバーサリーソングのタイアップを重ねている楽曲で、ラジオ番組『Skyrocket Company』で残念ながら働く間のフルオンエアを迎えました。

ジャケットと特典

初回限定盤Aのジャケットでは、漫画家の江口寿史が描く傘を持つ少女のイラストが印象的です。対照的に、初回限定盤Bおよび通常盤のジャケットにはFukaseが描いた蛾とバースデーケーキが作品を飾っています。蛾は彼の音楽のルーツを象徴しており、バースデーケーキには「アニバーサリー」と「リボーン」というテーマが込められています。

また、初回限定盤Aには「umbrella」の制作の舞台裏を捉えたメイキング映像やビデオコメンタリーが収録されており、初回限定盤BにはFukaseが撮影したアーティスト写真の制作過程が含まれています。また、各盤に封入される抽選券を使って、オンラインミート＆グリートの応募が可能です。

ミュージックビデオ

ミュージックビデオに関しては、2020年6月28日に自身のラジオ番組内で、コロナウイルスの状況が落ち着いた際には撮影する意向が伝えられていました。その後、7月28日にファンクラブ限定でMVが先行公開され、同日午後9時にはYouTubeでも一般公開されました。監督は俳優の池田大氏が手掛けており、撮影には大量の水が使用されるなど、視覚的に印象的な作品となっています。

このシングルは、グループの音楽的成長を示す重要な一歩と言えるでしょう。SEKAI NO OWARIの魅力が詰まった『umbrella/Dropout』をぜひご堪能ください。

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