Underdog

EXILE SHOKICHIのソロシングル『Underdog』：再始動とオマージュの融合

2018年5月23日、EXILE SHOKICHIの5枚目のシングル『Underdog』がrhythm zoneよりリリースされました。前作『IGNITION』から2年ぶりとなるソロCDシングルであり、ソロプロジェクトの再始動を告げる第一弾作品として大きな注目を集めました。

CD+DVD盤とCD盤の2形態で発売された本作は、表題曲「Underdog」と、hide with Spread Beaverの名曲「ROCKET DIVE」のカバーを収録。DVDには「Underdog」のミュージックビデオが収録されています。

楽曲について

1. Underdog

SHOKICHI、UTA、そしてBACK-ONのKENJI03による共同制作で生まれた「Underdog」は、バンドサウンドを基調としたロックテイストの楽曲です。ロックとトラップが融合したビートにディストーションギターが絡み合う、力強いサウンドが特徴です。SHOKICHI自身は、この曲を「壁にぶち当たった時に背中を押せるようなポジティブソング」と表現しており、挫折を経験した者への応援歌としての側面も持ち合わせています。

タイトルの“Underdog”は、一般的には「負け犬」を意味しますが、SHOKICHIは「叩き上げ」「成り上がり」、すなわち「ストリート出身」という意味も込めていると説明しています。がむしゃらに夢を追いかける者たちへの賛歌とも解釈できる、多層的な意味を持つ楽曲と言えるでしょう。

2. ROCKET DIVE

「Underdog」と同じく、SHOKICHI、UTA、KENJI03の共同制作によるhide with Spread Beaverの「ROCKET DIVE」カバーです。ヒップホップ的なアレンジが施され、原曲とは異なる魅力を持つ楽曲に仕上がっています。SHOKICHIにとってhideは音楽の原点であり、ソロプロジェクト再始動という節目に、hideへのリスペクトと自身の音楽的ルーツへの回帰を表現した選曲と言えるでしょう。2018年がhideの20周忌であり、SHOKICHI自身がhideの没年齢に達したという巡り合わせも、このカバーに深い意味を与えています。SHOKICHIにとって、この楽曲は人生観を考えるターニングポイントとなったとも語られています。

アートワークとミュージックビデオ

ジャケット写真は、hideへの敬意を表してhide with Spread Beaverを彷彿とさせるデザインを採用。SHOKICHI自身がプロデュースするプロジェクト「KOMA DOGG」のロゴマークも使用されています。

「Underdog」のミュージックビデオは、HAVIT ART STUDIOが監督を務め、hide with Spread Beaverの「ROCKET DIVE」のミュージックビデオを彷彿とさせる演出が施されています。ELLY、登坂広臣、SWAY、SALUといった豪華メンバーが出演していることも話題を呼びました。

一方、「ROCKET DIVE」のミュージックビデオは、EXILE SHOKICHIとポップアーティストのDistorteddによるスペシャルアニメーション作品として制作され、YouTubeで公開されました（シングルには未収録）。

タイアップ情報

「Underdog」は、テレビ朝日系『お願い!ランキング』2018年5月度エンディングテーマ、ムービーコミック「バトルスタディーズ」主題歌、北海道マラソン2019オフィシャルソングとしてタイアップされました。

まとめ

『Underdog』は、SHOKICHIの音楽的進化と、hideへの敬意、そして夢を追いかける者たちへのメッセージが凝縮された作品です。多様な音楽的要素と、豪華な制作陣、出演陣、そして深い意味を持つ楽曲と映像は、リスナーに強い印象を与え、ソロプロジェクト再始動を印象的に飾るものとなりました。

もう一度検索