Unipos

Unipos株式会社

Unipos株式会社（ゆにぽす、英: Unipos Co., Ltd.）は、東京都渋谷区に本社を構える日本のソフトウェア・アズ・ア・サービス（SaaS）企業です。主に、組織内の関係性構築や従業員エンゲージメント向上を目的としたプロダクトを提供しています。現在の主力事業は、従業員同士が貢献を認め合い、感謝のメッセージと共に少額のインセンティブを送り合うことができる従業員相互評価SaaS「Unipos」の開発・提供です。

概要

同社は、田中弦氏がインターネット広告事業を手掛ける企業として創業しました。当初はネットエイジグループの子会社として設立されましたが、2013年に経営陣による株式取得（MBO：マネジメント・バイアウト）を経て独立経営体制へと移行しました。独立後もインターネット広告の企画、開発、営業を一貫して行っていましたが、事業環境の変化などを受け、2021年にインターネット広告事業から撤退することを決定しました。現在は、2017年にサービス提供を開始したSaaSプロダクト「Unipos」の事業成長に経営資源の全てを集中させています。

「Unipos」は、組織内の風通しを良くし、日々の業務における小さな貢献を見える化することで、従業員のモチベーション向上や心理的安全性の醸成を目指すツールです。このサービスを通じて、よりオープンで相互承認の文化が根付いた組織作りを支援しています。

企業文化醸成にも力を入れており、特に組織における心理的安全性に焦点を当てたカンファレンス「Unipos心理的安全性サミット」を開催しています。2022年にオンラインで開催された「Unipos心理的安全性サミット2022」は、心理的安全性をテーマとしたカンファレンスとしては国内最大規模となり、2日間の開催期間中に延べ1万人を超える参加申込を集めるなど、大きな注目を集めました。このような活動を通じて、SaaS事業だけでなく、関連分野の啓蒙や普及にも貢献しています。

沿革

会社の歩みは、設立以来、度重なる商号変更や本社移転、そして事業ドメインの変化を経て、現在のUnipos株式会社へと繋がっています。

2005年：東京都目黒区にて、株式会社RSS広告社として設立されました。創業当初はインターネット広告事業を展開していました。
2009年：本社所在地を東京都渋谷区に移転しました。
2010年：商号をFringe81株式会社に変更しました。
2012年：経営陣によるMBOを目的として、東京都渋谷区にFringe81ホールディングス株式会社を設立しました。
2013年：Fringe81ホールディングス株式会社がFringe81株式会社を吸収合併し、商号を再びFringe81株式会社に変更しました。これにより、MBOが完了し独立した企業体となりました。
2014年：本社を東京都港区へ移転しました。
2017年：東京証券取引所マザーズ市場（現：東証グロース市場）に株式を上場しました。同年、現在の主力事業である従業員相互評価SaaS「Unipos」の提供を開始しています。
2021年：インターネット広告事業から撤退し、商号を現在のUnipos株式会社に変更しました。これにより、SaaS事業への注力をより明確にしました。
* 2022年：本社を再び東京都渋谷区へ移転し、現在に至ります。

設立から上場、そしてインターネット広告事業からの撤退とSaaS事業への完全な転換を経て、Unipos株式会社は組織エンゲージメント向上を支援する企業として成長を続けています。

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