Unubo

Unubo：惜しまれつつ幕を閉じたPaaSサービス

Unuboは、PaaS（Platform as a Service）を提供するサービス名と企業名を持つサービスでした。2020年3月時点では、無料プランのみが提供されており、ユーザーには1GBのRAM、1CPU、500MBのストレージが割り当てられていました。地理的な利便性を考慮し、アジア、ヨーロッパ、アメリカ合衆国の3つのリージョンから選択することが可能で、ユーザーは自身のアプリケーションを最も近いリージョンに配置することで、低遅延なサービス提供を実現できました。

対応言語や実行環境は多岐に渡り、初期状態では`[ユーザー名].unubo.app`という形式のURLが提供されていましたが、ユーザーが独自に取得したドメインを使用することもできました。開発者は、Herokuのような他のPaaSサービスと同様に、GitHubからのデプロイにも対応していました。

Unuboという名前は、同社のCEOであるLeandro Thomas氏によると、エスペラント語で「雲を統一する」という意味を持つ「Unuigi Nubo」の略称とのことです。このユニークなネーミングセンスも、サービスの特徴の一つでした。

しかし、2020年5月13日、Unuboは公式Twitterアカウントを通じてサービスの終了を発表しました。短期間ながらも多くの開発者から利用され、惜しまれつつサービスを終了したと言えるでしょう。

Unuboで利用できた主な機能と環境

Unuboは、幅広い開発環境とサービスに対応していました。公式ドキュメントに詳細な対応状況が記載されていましたが、主な対応内容は以下となります。

Webアプリケーション

Go
Node.js
Python
Ruby

静的ホスティング

静的ウェブサイトやアプリケーションのホスティングにも対応していました。

サーバーレス環境

サーバーレス環境でのアプリケーション実行にも対応しており、以下言語をサポートしていました。

C#
Go
Node.js
PHP
Python
Ruby

データベース管理システム

Unuboは、主要なデータベース管理システムをサポートしていました。

MariaDB
PostgreSQL
Redis

その他サービス

様々なサービスとの連携も可能でした。

Hasura
metabase
phpMyAdmin

ブログ作成ツール

ブログ構築にも対応していました。

* ghost

Unuboが開発したCMS：Nubo

Unubo社は、Nuboという[コンテンツ管理システム]も開発していました。これは、「WordPressを現代化したもの」と謳われており、Unuboが提供するPaaS環境と相性の良いシステムだったと考えられます。

まとめ

Unuboは、無料で利用できる機能豊富なPaaSサービスとして、多くの開発者から注目を集めていました。短命に終わったものの、そのシンプルさと多機能性、そしてユニークなネーミングは、多くのユーザーに記憶されています。サービスは終了しましたが、Unuboが提供した技術や経験は、今後のPaaSサービスの発展に貢献したと言えるでしょう。

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