Uptime

uptimeコマンドについて

`uptime`コマンドは、UNIXやLinuxなどのオペレーティングシステム上で、システムが起動してから現在までどれだけの時間稼働し続けているか（連続稼働時間）を表示するコマンドです。この連続稼働時間は、システムがクラッシュしたり、管理上の理由で再起動されることなく稼働を継続している時間を示します。

連続稼働時間の重要性

連続稼働時間は、システムの信頼性や安定性を測る上で重要な指標の一つとして用いられます。一般的に、長期間にわたって再起動せずに稼働し続けているシステムは、安定していると判断されることがあります。しかしながら、長期間再起動していないことは、セキュリティパッチが適用されていない可能性も示唆します。

セキュリティパッチと再起動

多くのセキュリティパッチは、適用後にシステムの再起動を必要とします。そのため、長期間再起動していないシステムは、セキュリティ上のリスクを抱えている可能性もあります。システムの安定性とセキュリティのバランスを考慮した適切な管理が求められます。

uptimeコマンドの出力

`uptime`コマンドを実行すると、以下のような情報が出力されます。

連続稼働時間
ログイン中のユーザー数
1分、5分、15分あたりの平均負荷率

使用例

bash
$ uptime
04:20:00 up 1337 days, 2:52, 25 users, load average: 1.76, 1.26, 0.70


この例では、システムが1337日2時間52分稼働しており、25人のユーザーがログイン中で、平均負荷率がそれぞれ1.76、1.26、0.70であることを示しています。

長期連続稼働の記録

過去には、非常に長期間にわたって連続稼働を続けたシステムも存在します。

OpenVMSシステム
2007年3月1日に集計されたThe Uptime-Projectによると、最長の連続稼働記録はOpenVMSを用いたシステムで11年303日20時間57分でした。
また、アイルランド鉄道のOpenVMSシステムは、2000年問題で一度再起動したものの、それ以前には18年間連続稼働していました。
シスコのルーター
2018年の時点で、シスコのルーターが21年間連続稼働していたと報告されました。
このルーターの稼働時間は、2023年4月11日には26年25週間1日1時間8分に達しましたが、その後廃止され、最終的な稼働時間は26年28週間2日6分となりました。

関連事項

w (UNIX): ログイン中のユーザー情報を表示するUNIXコマンド。
可用性: システムが継続して利用可能である度合い。
UNIX時間: UNIX系システムにおける時刻表現の基準。

参考資料

JM Projectのuptimeマニュアルページ
uptime(1) man page (Solaris 10 Reference Manual) （英語）
* uptime(1) man page（HP-UX リファレンス）

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