V (1983年のテレビドラマ)

『V』: 地球侵略を描いたSFドラマ

『V』は、アメリカのテレビドラマで、宇宙人による地球侵略というテーマを扱った作品です。このドラマは1983年に放送され、全体で二夜連続の2時間の特別枠で放送されました。翌年には続編として『V: The Final Battle』が三夜連続で放送され、その後1時間枠でシリーズ化も試みられましたが、最終的には1シーズンで終了しました。

日本においては、1987年に2時間枠分が「正編」として5巻セット、翌年には続編が10巻セットでビデオリリースされました。「V」というタイトルは、単に「Visitor」（来訪者）の頭文字であると同時に、勝利を意味する「Victory」や犠牲者を表す「Victim」の頭文字でもあります。

あらすじ

物語は、巨大な宇宙船が地球を訪れるところから始まります。宇宙人たち『ビジター』は、自らの星が環境問題に苦しんでいることを理由に、人類に友好を持ちかけます。多くの人々は彼らの申し出に同情して協力を約束しますが、実のところ彼らは地球の水資源を狙い、人間を食料として確保しようとするヒト型爬虫類なのでした。

出演者と制作

このドラマは日本テレビで1988年12月に初回放送され、翻訳は木原たけし、演出は伊達康将が手掛けています。製作総指揮にはケネス・ジョンソンをはじめとするスタッフが名を連ねており、音楽はジョー・ハーネルが担当しました。

テレビのサブタイトル

• - (I) ビジター・宇宙からの訪問者

初回放送：1988年12月2日

• - (II) レジスタンス・壮絶なる抵抗

初回放送：1988年12月9日

• - (III) スニーク・イン 決死の潜入

初回放送：1989年01月13日

• - (IV) エスケープ 恐怖からの脱出

初回放送：1989年02月3日

• - (V) ファイナルバトル 最後の決戦

初回放送：1989年02月10日

各エピソードのストーリー

I. ビジター・宇宙からの訪問者

宇宙船が地球に着陸し、ビジターたちは和平を求めます。人々は彼らに同情を示しますが、カメラマンのマイクが彼らの真実を暴こうとすることで物語は動き出します。

II. レジスタンス・壮絶なる抵抗

囚われたマイクは、ビジターの一員から地球を守るための仲間が存在することを知らされます。一方、ビジターの女性司令官による抑圧が始まる中、地球側で反抗運動が立ち上がります。

III. スニーク・イン 決死の潜入

レジスタンスがビジターの正体を暴露しようとする中、ビジターの策略も次々と露見していきます。TV局はビジターの影響下に置かれ、放送が編集される中、真実を広げようとするレジスタンスの苦悩が続きます。

IV. エスケープ 恐怖からの脱出

マイクと仲間たちは、ジュリーを救出するために奮闘。一方ビジターは水資源を狙っていることが明らかになり、戦いはさらに激化します。

V. ファイナルバトル 最後の決戦

最終決戦に向けて、レジスタンスはビジターの母船の核兵器を巡る危機に直面します。混沌とした中、二重の意義を持つ「V」は最終的に勝利を象徴するものへと変化していきます。

続編とリメイク

続編の『V2/ビジターの逆襲』は1984年から1985年にかけて放送され、再度のビジターとの戦いが繰り広げられました。その後も2009年にリメイク版が放送されましたが、短期間で終了してしまいました。

『V』は、 단순なエンターテイメントだけでなく、社会的なメッセージも秘めた作品として、多くの視聴者に影響を与えることになったといえるでしょう。

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