V-Kingdom

V-Kingdom（ブイ・キングダム）：アニラジ史に残る伝説の番組

2006年4月7日から2007年3月30日まで、ラジオ大阪で放送された生放送ラジオ番組『V-Kingdom（ブイ・キングダム）』。略称は『Vキン』。アニメ・ゲーム関連コンテンツ『1314 V-STATION』10周年記念番組としてスタートし、多くのリスナーを魅了した伝説の番組について、詳しく見ていきましょう。

番組概要と特徴

毎週金曜22時30分から24時まで放送された『Vキン』は、元ニッポン放送アナウンサーの荘口彰久氏（番組内では「隊長」と呼ばれていた）がメインパーソナリティを務め、6人の女性声優が交代でアシスタントパーソナリティとして出演するスタイルでした。これらの女性声優たちは「マンスリーVプリンセス（略してVプリ）」と呼ばれ、番組を彩りました。

Vプリの選抜方法は時期によって異なり、2006年4月から9月までは2人ずつ2ヶ月交代制でしたが、10月からは1人ずつ1ヶ月交代制に変更されました。この変更は、番組のリニューアルという名目で実際には経費削減を目的としたものでしたが、結果的に個々のVプリの個性が際立つという効果も生みました。

番組は東京のスタジオから放送されていましたが、出演者たちは番組内で大阪のスタジオにいるという設定にこだわっており、電話出演のメイドカフェ店員が「来週は東京…スタジオに行きます」と発言するなど、独特の雰囲気がありました。

充実のコーナーと豪華ゲスト

『Vキン』は、様々なコーナーでリスナーを楽しませました。

主なコーナー:

ラジオ日本橋メディア: 大阪日本橋のメイドカフェ店員が電話出演し、スポンサー紹介や近況報告などを担当。
Vキン ポップアップ: ゲストを招いての特集や、Vプリによるリスナーからの挑戦企画などが行われました。
LOTTE ラジオCMを作ろう! GUCCIエージェンシー: ロッテのラジオCM制作企画。リスナーから募集したキャッチコピーを採用し、実際に放送されました。
プリンセスコロンセス: Vプリ2人がお題に沿って対決を行い、敗者には罰ゲームが課せられるコーナー。


番組には、田村ゆかり、水樹奈々、坂本真綾、新谷良子といった人気声優や、大塚明夫、石田彰といったベテラン声優、さらにミュージシャンや作家など、多様なゲストが出演しました。これらの豪華ゲスト陣とのトークも番組の魅力の一つでした。

番組終了と伝説の最終回

2007年3月30日、番組は「王国崩壊」という形で突然終了。最終回では、藤田咲と相沢舞の2人が「真のVプリンセス」の座を争うという、とってつけたような設定で幕を閉じました。「子供産んだことないの！？」という相沢舞の衝撃的な発言が話題となり、彼女が真のVプリンセスに選ばれました。荘口隊長は「ウィキペディアとかで永遠に語り継がれます」とコメントしていましたが、まさにその通り、番組は多くのリスナーの記憶に刻み込まれています。

番組終了後には、後番組として『妄想♥ポンバシ系』と『せいやん・YURIAの 美少女ゲームは嫌い』が放送されました。

その他

番組内では、「オンデマンドTV」のヒーロー風CMが名物となっていました。また、番組公式サイトや、関連ブログなども存在していましたが、現在は多くが閉鎖されています。

まとめ

『V-Kingdom』は、豪華ゲスト、個性豊かなパーソナリティ、そして独特の世界観で多くのリスナーを魅了した番組でした。突如の番組終了も、多くの議論を呼び、今もなお語り継がれる伝説のラジオ番組となっています。番組のアーカイブは存在しませんが、この文章を通して、その魅力を少しでも感じ取っていただければ幸いです。

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