VAMPIRE (アルバム)

9mm Parabellum Bulletの2枚目のオリジナルアルバム『VAMPIRE』は、2008年10月15日にリリースされました。

前作『Termination』から約1年ぶりのアルバムであり、発売に先駆けて収録曲「Living Dying Message」のサビバージョンが、公式サイトで期間限定で無料ダウンロード可能となっていました。

アルバムタイトルの『VAMPIRE』は、ベースの中村和彦が提案したもので、1stアルバムの要素を踏まえつつ、新たな要素を取り入れた点が、人間から吸血鬼へ変化する過程と似ていることから、9mm Parabellum Bulletにふさわしいとして採用されました。

初回封入特典として、アルバムツアー「VAMPIRE EMPIRE TOUR 08/09」のZeppワンマンチケット特別先行予約案内とステッカーが付属し、予約先着購入特典として、ロゴ入り缶バッジがプレゼントされました。

中村和彦は、本作のベースについて、「ミスなどを修正せずに、あえてそのまま収録することで、臨場感を出すことを意識した」と語っています。

オリコンデイリーアルバムランキングでは初登場1位を獲得し、オリコン週間アルバムランキングでも初登場2位を獲得しました。これは、2023年現在においても9mm Parabellum Bulletの作品の中で最高位の記録となっています。また、オリジナルアルバムの中では、本作のみが廃盤となっていますが、2019年に999枚限定でSHM-CDとして再販されました。

楽曲解説

「Supernova」と「Wanderland」については、それぞれの項目を参照してください。

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作曲は、かみじょうちひろを除く3人の共作（クレジットはバンド名義）で、『Termination』の頃からすでに原曲が存在していました。
Hide＆Seek

アナログテープで録音されています。中村和彦は「作ったというより、出来ていたという感じの方が強い」と語っています。BPMは280で、メンバー自身も何を弾いているのか分からない時があるほどです。かみじょうちひろがドラムでこの曲を演奏するたびに速くなり、結果的にこの速さになったといいます。
The Revenge of Surf Queen

インスト曲。合宿中に中村和彦がThe Venturesを聴いていたことから生まれた曲で、テケテケサウンドなどにその影響が見られます。
Faust

バンド初の5分超えナンバー。メンバー曰く、当時は「短い曲の方が格好いいと思って」おり、「（曲の長さが）4分を超えたら解散だ！」という冗談も飛び交っていたそうです。
We are Innocent

「Hide＆Seek」と同様に、アナログテープで録音されています。
Living Dying Message

ライブ会場限定で一部配信された後、2008年9月9日から10月15日までの期間で公式サイトから着うたが無料ダウンロードできるようになっていました。アルバム制作合宿で最初に作った曲でしたが、メンバー全員が酩酊状態で制作したため、「合宿の終わりに自分の曲を自分でコピーする羽目になった」とメンバーは語っています。ドラムのハイハットシンバルの音は意図的に大きくされており、曲後半のバスドラムはBPM760（BPM190の16分音符）で踏まれており、過去最高の速さだということです。PVは砂上での撮影となったため、菅原卓郎以外のメンバーは楽器やアンプをレンタルして使用しました。

収録曲

全編曲：9mm Parabellum Bullet

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