VBAエキスパートとは
VBAエキスパート(ブイビーエー・エキスパート)は、
Microsoft OfficeアプリケーションであるExcelやAccessにおけるマクロによる
プログラミングスキルを認定する
資格試験です。この試験制度は
2003年4月より開始されており、株式会社オデッセイコミュニケーションズが主催しています。
資格を取得することで、業務におけるVBAの活用能力が証明され、キャリアアップに寄与します。
試験の概要
試験形式はCBT(
Computer Based Testing)で行われ、受験者は
コンピュータ上で問題に解答します。試験が終了すると、直ちに合否結果が表示されるため、結果をすぐに確認できるのが特徴です。合格した受験者には約1ヶ月後に合格認定証が郵送されます。受験
資格は特に設けられておらず、どなたでも任意の試験科目を受けることができます。
試験のレベル
VBAエキスパートの試験には、3つの異なるレベルが設けられています。1つ目は「ベーシックレベル」で、VBAの基本文法を理解し、Visual Basic Editorを使用して簡単なマクロを記述・読解する能力を測ります。2つ目は「スタンダードレベル」で、前のレベルの知識をさらに深め、より難解なプログラムを扱う能力を試験します。そして最後は「プロフェッショナルレベル」で、ExcelやAccess単体ではなく、他のアプリケーションとの連携や
データベース接続、Officeアプリケーションのバージョンアップに関する幅広い知識と
プログラミング能力が求められます。
試験科目
VBAエキスパートの試験は
2003年に開始されましたが、
2009年に新たに4科目がリリースされ、
Microsoft Officeのバージョンに依存しない試験に進化しました。スタンダードレベルではExcel VBAとAccess VBAの科目を取得することで「スタンダードクラウン」の称号が授与されます。それ以前のOffice XPに対応していた4科目は
2009年末で終了し、VBA Professional Office 2003についても
2014年3月に終了しました。現行の試験科目は以下の4つです:
- - Excel VBA Basic
- - Excel VBA Standard
- - Access VBA Basic
- - Access VBA Standard
終了した科目には、
- - Excel 2002 VBA Basic
- - Excel 2002 VBA Standard
- - Access 2002 VBA Basic
- - Access 2002 VBA Standard
が含まれます。
受験会場
受験は全国約600か所に設置されたVBAエキスパート認定試験会場で可能です。ただし、各試験会場によって実施日や申込方法が異なるため、受験希望者は事前に各会場に確認することが重要です。
学習方法
受験準備に際しては、主催元のオデッセイコミュニケーションズから提供される公式テキストや模擬問題集が非常に役立ちます。公式テキストはオンラインショップや主要書店で購入可能です。また、模擬問題については、株式会社ベクターが運営するベクターPC Shopにて入手できます。さらに、特定の条件を満たした教育機関は「VBA Expert Official Training School」(略称VEOS)として認定され、VBAエキスパートに特化した対策講座を提供しています。各科目の出題範囲やサンプル問題は公式ウェブサイトでも公開されており、受験者はそれらを活用して効果的に学習を進めることができるでしょう。
まとめ
VBAエキスパートの
資格は、業務の効率化や自動化を図るための重要なスキルを証明するものであり、受験の際の基礎知識からプロフェッショナルレベルに至るまで、幅広いスキルを測定する体系的な試験制度となっています。
プログラミングのスキルを向上させ、キャリアを発展させるために、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。