Computer Based Testing

CBT（Computer Based Testing）とは

CBT（Computer Based Testing）とは、試験の実施を全てコンピュータ上で行う方式、およびそれを提供するサービスを指します。受験者は、コンピュータのディスプレイに表示される問題に対し、マウスやキーボードを用いて解答します。

CBTの種類

CBTは、受験場所や環境に応じて大きく2つに分類されます。

テストセンター型

テスト事業者が運営する専用施設や、パソコンスクールなど、試験監督者の監視が行き届いた環境で実施されます。試験会場では、受付で本人確認後、私物をロッカーに預け、専用のコンピュータで試験を受けます。試験中は、試験監督官による監視が行われ、不正行為防止対策も徹底されています。

自宅型

受験者が用意した場所（自宅など）で、自身のパソコンやインターネット回線を利用して受験する方式です。試験監督者の監視方法により、さらに以下のタイプに分かれます。

常時試験官がカメラ越しに監視するタイプ：試験中、常に試験官が受験者の様子を監視します。
カメラ動画をAI判定し、後刻試験官がチェックするタイプ：AIが動画を解析し、後日試験官が映像を確認して不正行為の有無を判断します。
監視がなく、受験者の良心に任せるタイプ：監視は行われず、受験者の自己責任に委ねられます。

近年、自宅型CBTの普及に伴い、テスト事業者によっては、テストセンター型のみを狭義のCBTと呼び、自宅型をIBT（Internet Based Testing）やWBT（Web Based Testing）と区別する傾向があります。

CBTのメリット

CBTには、従来の紙媒体の試験と比較して、以下のようなメリットがあります。

問題配布・回収の効率化：紙試験のような印刷や輸送の手間がなく、大幅な効率化が可能です。
全国的な試験実施：地方でも受験が容易になり、受験機会が拡大しました。
自由な受験場所・日時選択：随時試験を導入する団体が増え、自分の都合に合わせて受験できるようになりました。
多様な問題形式：文章だけでなく、動画や音声を利用した問題作成も可能です。
迅速な結果発表：試験終了後、すぐに結果が判明する場合が多く、学習計画を立てやすくなります。

CBTが導入されている主な試験

CBTは、国家試験、公的検定試験、民間検定試験、大学など、幅広い分野で導入されています。以下に主な例を挙げます。

国家試験：ITパスポート[[試験]]、基本情報技術者[[試験]]、情報セキュリティマネジメント[[試験]]、運行管理者試験、電気工事士試験など。
公的検定試験：日本商工会議所主催の日商簿記検定、日商PC検定、東京商工会議所主催のカラーコーディネーター検定、ビジネス実務法務検定など。
文部科学省後援の検定試験：情報検定（J検）、ビジネス能力検定ジョブパス、実用英語技能検定、家庭料理技能検定、統計検定、秘書技能検定[[試験]]など。
経済産業省後援の検定試験：ITコーディネータ試験
民間検定試験：アクチュアリー、パソコン検定（P検）、日本漢字能力検定、マイクロソフト認定プロフェッショナル（MCP）、Microsoft Office Specialist（MOS）など。

大学：放送大学など。

主なCBT業者

CBTサービスを提供する主な企業として、以下の企業が挙げられます。

株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ：日本の企業で、国内最大規模の導入団体数を誇ります。
プロメトリック株式会社：外資系企業で、主に海外の試験を運営しています。
* ピアソンVUE：外資系企業で、主に海外の試験を運営しています。

まとめ

CBTは、試験の効率化、受験者の利便性向上、多様な問題形式の実現など、多くのメリットをもたらす試験方式です。今後ますます多くの試験でCBTが採用されることが予想されます。

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